子どもも飲める?抹茶のカフェイン量をわかりやすく比較してみた
【結論】抹茶は量に気をつければ子どもでも楽しめる

結論から言うと、抹茶は「適切な量」を守れば子どもでも飲むことができます。
ただし、抹茶にはコーヒーや紅茶と同様にカフェインが含まれているため、「健康に良さそうだから」といって大量に摂取させるのは避けるべきです。
ポイントは“カフェイン量の比較”と“摂取量の調整”。
本記事では、コーヒー・紅茶・緑茶などと比較しながら、抹茶のカフェイン量や子どもが飲む際の注意点についてわかりやすく解説します。
抹茶のカフェイン量はどれくらい?

一杯あたりのカフェイン量【目安比較表】
| 飲料 | カフェイン量(100mlあたり) | 一杯の目安量(ml) | 一杯あたりのカフェイン量 |
|---|---|---|---|
| 抹茶(薄茶) | 約30mg | 約60ml(茶碗1杯) | 約18mg |
| 煎茶 | 約20mg | 約150ml | 約30mg |
| 紅茶 | 約30mg | 約150ml | 約45mg |
| コーヒー | 約60mg | 約150ml | 約90mg |
抹茶は一杯あたりの量が少ないため、カフェインの総量も控えめ。
ただし、粉末をそのまま摂取するため濃度は高めであり、飲む量を調整することが大切です。
出典:文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年版」
子どものカフェイン摂取基準は?

どこまでが安全?国際的な目安
子どものカフェイン摂取量には明確な基準がない国もありますが、カナダ保健省は以下のような目安を提示しています。
- 4〜6歳:最大45mg/日
- 7〜9歳:最大62.5mg/日
- 10〜12歳:最大85mg/日
抹茶1杯(約18mg)であれば、6歳以上の子どもであれば1〜2杯は問題ない水準となります。
出典:Health Canada “Caffeine in Food” (2020)
子どもが抹茶を飲むときのポイントと注意点

飲ませるときに気をつけること
抹茶は風味が良く、栄養成分(テアニン、ビタミン、食物繊維)も豊富なため、適量であれば子どもにもおすすめできます。
ただし以下の点に注意してください。
● 注意ポイント
- 午後以降は避ける:カフェインで睡眠リズムが乱れる可能性があります
- 空腹時を避ける:胃に刺激があるため、食後の一杯がおすすめです。
- 甘みを加えて飲みやすく:お湯に溶くだけでなく、抹茶ミルクや抹茶ラテなどで割って楽しむと、より子供は飲みやすくなります。
● おすすめアレンジ
- 牛乳で割った「抹茶ミルク」や「抹茶バナナスムージー」
- 甘さ控えめの「抹茶プリン」や「抹茶ヨーグルト」
抹茶と他の飲料を比べると?

コーヒーやエナジードリンクよりも穏やか
カフェインによる覚醒作用は、含有量だけでなく“どれだけ急激に吸収されるか”にも関係します。
- 抹茶:テアニンとの相乗効果でゆるやかな覚醒効果
- コーヒー・エナジードリンク:吸収が早く、短時間で集中力を高めるが負荷も大きい
抹茶は、持続的に集中したいときに向いており、子どもや敏感な人にもやさしい選択肢となります。
出典:大妻女子大学家政学部 食物学科 齋藤裕美教授『カフェインの機能と安全性』(2022)
まとめ|抹茶は“飲み方次第”で子どもにも安心
- 抹茶のカフェイン量はコーヒーの1/5〜1/3程度
- 1杯あたり18mg前後と比較的少なめ
- 4歳以上であれば少量から楽しめる
- ミルクや甘みを加えて“優しい飲み方”にアレンジ可能
子どもにとっても、抹茶は「和のスーパーフード」。正しい知識と量の管理で、親子のティータイムに安心して取り入れてみてください。
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【参考・引用文献】
- 文部科学省「日本食品標準成分表 八訂増補2023年版」
https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/index.htm - Health Canada, Caffeine in Food (2020)
https://www.canada.ca/en/health-canada/services/food-nutrition/food-safety/chemical-contaminants/environmental-contaminants/caffeine.html - 齋藤裕美『カフェインの機能と安全性』日本食品科学工学会誌(2022)

