豆知識・コラム

2025.08.29公開

Author: 抹茶タイムズ

大学生が抹茶で起業する方法｜小さく始めてブランドを育てるステップガイド

大学生のうちに起業するなんて難しそう…そう思っていませんか？
実は、今の時代は 抹茶ビジネスこそ大学生に大きなチャンス があります。世界的な健康志向や日本文化ブームに後押しされ、抹茶は飲料・スイーツ・サプリなど幅広い商品で注目を集めています。

さらに、OEMでの小ロット生産やクラウドファンディング、SNSを活用したD2Cモデルなど、少ない資金で始められる仕組み が整ってきました。実際に、学生起業から抹茶ブランドを立ち上げ、人気カフェやD2Cブランドへ成長させた事例も多数あります。

この記事では「大学生が抹茶で起業する方法」を具体的なステップと事例で解説します。これを読めば、あなたも小さな一歩から抹茶ブランドを育てる未来を描けるはずです。

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なぜ大学生に抹茶ビジネスがチャンスなのか

抹茶は今や世界的なブームを迎えています。スーパーフードとしての栄養価や、集中力を高めるテアニン・抗酸化成分の豊富さから、健康志向やウェルネス市場での需要が急拡大しています。さらに、環境にやさしいサステナブルな作物であること、日本文化を象徴する「和」の要素を持つことから、欧米やアジアを中心に高い評価を受けています。こうした背景から、抹茶は“次のコーヒー”とも言われ、大学生にとっても参入の余地が大きい成長市場といえるのです。

特に Z世代の強み は、SNSを活用した共感発信です。TikTokやInstagramで「作る過程」や「自分の想い」を発信すれば、同世代の共感を呼び、フォロワーがそのまま顧客になり得ます。実際に「大学生が立ち上げた抹茶ブランド」「推し文化とつながる抹茶ストーリー」といった切り口は、従来の大手企業では生み出せないユニークさを持ち、拡散性も高いのが特徴です。

さらに抹茶ビジネスは、少資本で始められる柔軟さ があります。従来の飲食店開業のように高額な初期投資を必要とせず、OEMを利用すれば数十〜数百単位の小ロットから製品を作ることが可能です。D2Cモデルを組み合わせれば、自ら店舗を持たずにネットショップやSNS経由で商品を販売でき、在庫リスクも最小化できます。

つまり、大学生は「資金面で不利」というハンデを持ちながらも、SNSの発信力＋少ロット生産＋クラウドファンディング といった時代に合った手段を活用することで、逆に大きなアドバンテージを得られるのです。

大学生が取りやすい起業スタイル

小ロットOEMで商品を形にする

「まずは商品を作ってみたい」と思ったら、OEMの利用が有効です。近年は MOQ（最小ロット数）が数十〜数百単位 の工場も増えており、抹茶ラテベースや抹茶スイーツ、抹茶サプリといった商品を比較的少ない資金で形にできます。

工場選びのコツは、以下の3点です。

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食品OEM実績があるか

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最小ロット対応の柔軟さ

Information

試作・改良への協力体制

これらを押さえることで、初めての学生起業でもリスクを抑えて安心して進められます。

クラウドファンディングで資金と顧客を同時獲得

資金調達と同時に顧客を獲得する手段として、CAMPFIREやMakuakeなどのクラウドファンディングは非常に有効です。食品系プロジェクトでは 「地域の抹茶を使ったスイーツ」 や 「学生が挑戦するサステナブルブランド」 といったストーリーが共感を集めやすく、多くの支援を得られる傾向にあります。

重要なのは、単なる商品の紹介ではなく 「なぜ自分がやるのか」 を物語として発信すること。支援者は商品だけでなく、挑戦するストーリーそのものに投資しているのです。

VCやエンジェル投資家からの資金調達

大学生起業であっても、近年は VC（ベンチャーキャピタル）やエンジェル投資家 から出資を受けるケースも増えています。特に「抹茶」というテーマは、健康・サステナブル・日本文化の輸出 といった投資家の関心領域と重なるため、注目されやすい分野です。

学生ならではの強みは、以下の点です。

Success

若者目線で市場を捉えられること

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SNSでの拡散力や同世代への訴求力

Success

大学の研究や産学連携と結び付けられる可能性

もちろん、出資を受ける際は株式比率や経営権の取り扱いに注意が必要ですが、クラウドファンディングに比べて まとまった資金を短期間で調達できる メリットがあります。早稲田発の「TeaRoom」や、海外の「Matchaful」も投資を受けて急成長した事例です。

SNSを起点としたD2Cブランド展開

大学生の最大の武器はSNSです。TikTokやInstagramを使い、商品の製造過程や日常の挑戦を「ストーリー化」して発信すれば、多くの共感を得られます。

特に効果的なのは：

製造や準備の裏側を見せる動画
試飲会や友人のリアルな反応をシェア
マイクロインフルエンサーとのコラボ

大規模な広告よりも「身近さ」が重視される時代。学生の等身大の発信こそ、D2Cブランドを伸ばす最適な武器になります。

実際に成功している抹茶スタートアップの例

抹茶をテーマにした学生起業は、すでに複数の成功事例があります。いずれも「小さな挑戦」から始まり、SNSやクラウドファンディング、投資をうまく活用することで大きく成長している点が共通しています。

Cha Cha Matcha（NY）：ポップカルチャー×抹茶で一大チェーンへ

ニューヨークで大学生が立ち上げた Cha Cha Matcha は、ポップなデザインと「インスタ映え」を意識した戦略で急成長しました。抹茶を“クールなライフスタイルドリンク”として再解釈し、カフェチェーン化に成功。セレブやインフルエンサーの利用が拡散を加速し、いまや米国を代表する抹茶ブランドとなっています。

Cha Cha Matchaのホームページはこちら→https://chachamatcha.com/

千休（日本）：推し文化×クラファンで共感を拡大

日本の大学生が立ち上げた千休は、推しアイドルとの出会いをきっかけに抹茶ブランドを構築。「共感ストーリー」を武器にSNS発信を続け、クラウドファンディングで資金調達とファンづくりを同時に実現しました。その後はポップアップ出店やテレビ出演をきっかけに知名度を拡大し、D2Cブランドとして成長を続けています。

千休のホームページはこちら→https://thankyou-cha.com/

Matchaful（US）：サステナブル訴求で投資家から支持

アメリカ発の Matchaful は、「サステナブルな抹茶」を全面に打ち出し、環境意識の高い層をターゲットにしました。生産農家との直接契約やエシカル調達を強調し、健康志向とエコを融合させることで投資を獲得。抹茶を“ヘルシーでサステナブルな選択肢”として確立しました。

Matchafulのホームページはこちら→https://www.matchaful.com/

オーガニック抹茶カフェ和み（静岡）：学生がゼロから実店舗を実現

静岡大学の学生が立ち上げた オーガニック抹茶カフェ和み は、実店舗型の挑戦として注目されました。クラウドファンディングや地域の人脈を駆使してキッチントレーラーからスタートし、コロナ禍を乗り越えてカフェへと成長。「大学生でもリアルな店舗を運営できる」ことを証明した好例です。

オーガニック抹茶カフェ和みのホームページはこちら→https://nagomi-matchacafe.com/

失敗しないための注意点

抹茶での起業は大きなチャンスがある一方で、無計画に進めると失敗につながるリスクも潜んでいます。特に大学生起業では、知識不足や経験不足から見落としがちなポイントが多いため、あらかじめ注意すべき落とし穴を理解しておくことが重要です。

法規制の理解不足は命取り

食品ビジネスでは 食品表示法・景品表示法・薬機法 などの規制を避けて通ることはできません。例えば「疲労回復」「ダイエット効果」などと安易に表記すると、誇大広告と見なされ罰則対象になります。
大学生起業家は「SNSでの表現」でも規制対象になる点を軽視しがちです。必ず行政のガイドラインを確認し、専門家に監修を依頼するのが安全です。

OEM契約での権利関係を明確にする

OEMを利用して商品を作る際は、商標・意匠・レシピの権利 をどう扱うかを契約段階で確認しておく必要があります。ロゴやパッケージデザインを先に商標登録しておかないと、他社に模倣される危険があります。
実際に「名前やロゴを先に登録され、使えなくなった」というトラブルは少なくありません。早い段階で知財を守ることが、ブランドを育てるうえで不可欠です。

＼こちらに関しては以下の記事で詳しく解説しています！／

知的財産としての抹茶ブランド｜商標・意匠登録の実務

在庫リスクを軽視しない

初めから大量生産に踏み切ると、売れ残りで資金繰りに苦しむケースが多いです。大学生起業では資金余力が限られるため、テスト販売・ポップアップ出店・受注生産 といった小規模な方法から始めるのが鉄則です。
クラウドファンディングを活用すれば「先に需要を把握してから生産」できるため、在庫リスクを最小化できます。

投資や資金調達の落とし穴

VCやエンジェル投資家から資金を得る場合も注意が必要です。出資比率を安易に渡すと、自分の経営権を失うリスク があります。学生起業の場合は「資金が欲しい」気持ちが先行しがちですが、契約内容をしっかり確認することが大切です。短期的な資金よりも、自分の意思決定を守ること が将来的にブランドを育てる力につながります。

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まとめ｜小さな一歩から始められる抹茶起業

大学生が抹茶で起業するのは、決して夢物語ではありません。実際に、OEMで商品を形にし、クラウドファンディングで顧客と資金を獲得し、SNSで共感を広げる というシンプルな3ステップから多くの成功事例が生まれています。

成功のカギは 「ストーリー性」と「差別化」 にあります。どの産地の抹茶を使うのか、サステナビリティをどうアピールするのか、あるいは「自分自身の想い」をどう物語にするのか。そのユニークな視点がブランドの強みとなり、他にはない価値を生み出します。

抹茶市場は健康志向や日本文化の追い風を受け、国内外で拡大を続けています。大学生の柔軟な発想とSNS発信力を武器にすれば、小さな一歩がやがて大きなブランドを育てる可能性があります。今の挑戦こそ、未来の抹茶ビジネスの第一歩 なのです。

抹茶タイムズ

「抹茶タイムズ」は、日本の伝統文化である抹茶の魅力を、もっと身近に、もっと深く知っていただくためのメディアです。健康志向やサステナビリティへの関心が高まる中、抹茶は世界中で注目を集めています。私たちは、そんな抹茶を「ブーム」で終わらせず、本物の価値や背景にある文化・人・ストーリーまで丁寧に伝えていきたいと考えています。