「抹茶バブル」に踊らされない!参入が難しい理由と賢いバイヤーの仕入れ術
抹茶は今、世界的な大ブームを迎えています。しかしその一方で、「抹茶バブル」と呼ばれるほど、供給不足・仕入れ難・価格高騰が同時進行し、参入難易度は年々上昇しています。この記事では、表面的なトレンドに惑わされず、長く勝てる抹茶事業の構築方法を徹底解説します。
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弊社では、京都・宇治をはじめ、鹿児島・福岡・静岡など日本各地の産地から、
有機JAS認証付きのセレモニアルグレードから加工用まで、幅広いグレードの抹茶を取り揃えております。
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なぜ今、抹茶ビジネスが“バブル”と言われるのか?

世界中で抹茶市場が急拡大する中、参入企業も増え続けています。しかし、その背景を正しく理解しないまま参入してしまうと、「仕入れが安定しない」「品質が揃わない」「利益が残らない」といった典型的な失敗につながります。まずは、なぜ抹茶が“バブル”と呼ばれるほど盛り上がっているのか、その構造を整理します。
世界的な抹茶需要の急拡大
近年の抹茶需要は、過去最高レベルで伸び続けています。
農林水産省の統計では、2024年の緑茶輸出額は過去最高の364億円に達し、その約7割が抹茶などの粉末茶とされています。
世界的な需要拡大の背景には以下の要素があります。
- 健康志向の高まり(抗酸化・カテキン・テアニン)
- 和食・日本文化ブーム
- 海外カフェチェーンの抹茶常設化
特にアメリカ・ヨーロッパ・アジア圏では、抹茶を「スーパーフード」として認識する人が増え、カフェだけでなく、製菓・食品メーカーからの需要も急増しています。
→ 供給よりも需要が圧倒的に上回っていることが“バブル化”を加速。
カフェ・EC市場での抹茶ラテ爆伸び
世界的な“抹茶ラテ文化”の定着が、需要急増の最大要因です。
Starbucks、Blank Street Coffee、Blue Bottle など、世界中の大手チェーンが抹茶メニューを常設し、レシピ開発競争が起きています。
さらに

アメリカ西海岸では抹茶ラテ目当てで店が行列に

英国では「抹茶が買えない」とニュース化

オーストラリアの卸業者は6か月分を100万豪ドルで前払い確保
これらはすべて「抹茶クライシス」と呼ばれ、供給不足を象徴する事例です。
→ カフェ需要が高止まりし、市場に“品薄感”が恒常化。
SNS(TikTok/Instagram)が引き起こした“抹茶ブーム第2波”
現在の抹茶ブームには、SNSの存在が欠かせません。
特にTikTokでは:
- 「抹茶ラテの作り方」
- 「一日一抹茶」
- 「抹茶スキンケア」
といった動画が爆バズりし、海外Z世代が抹茶を日常に取り込む文化が生まれています。
Instagramでは、
抹茶ラテの鮮やかな緑色が「映えるドリンク」として人気で、世界中のカフェが競って抹茶メニューを導入。
SNSによる“第2波ブーム”は以下の2つを同時に引き起こしています。
しかし…抹茶ビジネスの新規参入は簡単ではない

抹茶市場は「伸びている=参入しやすい」と誤解されがちですが、実際にはまったく逆です。特に2024〜2025年は“抹茶クライシス”と呼ばれるほど供給難が深刻化し、品質の見極め・仕入れ・規制対応・長期供給の全てが難易度MAXになっています。ここでは、抹茶ビジネスが初心者には危険な理由を体系的に整理します。
① 品質の差が激しく「安い=失敗」の構図
抹茶の最大の特徴は、品質差が極端に大きいことです。
抹茶の品質は以下の要素で決まります:
- 色(鮮やかさ・青さ)
- 香り(覆い香・火香)
- 旨味(テアニン量)
- 苦味(カテキン量)
- 泡立ち(ラテ適性)
- 溶けやすさ(微粉砕精度)
これらはすべて、
産地・茶期・碾茶の質・製粉技術・保存方法で大きく変わります。
初心者は見た目で判断しがちですが、実際は
「明るい緑=高品質」ではありません。
さらに安価な抹茶は…
- 苦味が強い
- 抹茶ラテが灰色っぽく濁る
- すぐに沈殿する
- 香りが弱い
といったトラブルが多く、安さだけで仕入れると高確率で失敗します。
② 価格差が“10倍以上”ある市場の難しさ(1kg 20€〜200€)
抹茶は、世界でも珍しく 1kgあたりの価格差が10倍以上 発生する原料です。
同じ「MATCHA」という名前でも、用途・茶期・産地・品質によって価格は激変します。
一般的な国際相場は以下の通りです:
- 1kg 20〜35 USD:料理用(クッキンググレード)
→ 苦味が強く、色も暗め。ラテには不向き。 - 1kg 40〜70 USD:一般カフェ向けラテ用
→ 抹茶ラテのベースとして最も需要が大きい領域。 - 1kg 80〜120 USD:プレミアムラテ/スイーツ用
→ 明るい発色、旨味・香りのバランスが良い。 - 1kg 150〜200 USD:セレモニアルグレード上位帯
→ 茶道・贈答・高級店向け。本来はラテ用途ではないが海外では使用されがち。
このように、「抹茶」という単語の裏には 20USD と 200USD のものが混在しており、
初心者バイヤーは “割高品を掴まされる or 安すぎる粗悪品で失敗する” ケースが非常に多いです。
→ 価格の背景を理解せずに仕入れるのは極めて危険。
→ 品質構造を理解しない限り、適正価格の判断すらできません。
③ 供給が不安定:農家減少&一番茶不足で競争激化
2024〜2025年の抹茶クライシスは、需要だけが原因ではありません。
供給側に構造的な問題があります:
- 茶農家の平均年齢は69歳
- 煎茶→碾茶への切り替えがすぐに進まない
- 碾茶製造機械が不足(2年先まで受注満杯)
- 一番茶が天候に左右される
- 輸出増加で国内向けが不足
特にラテ需要が爆増している欧米市場では
「1日で在庫が消える」「深夜0時の争奪戦」
が日常化しており、安定供給は参入企業最大の悩みです。
④ MRL・FDAなど輸出基準が国家ごとにバラバラ
抹茶輸出は、各国で残留農薬(MRL)基準が異なるため、最難関の食品輸出カテゴリといえます。
代表例:
- EU:ND要求が多数(0.01ppm 以下)
- アメリカ:EPA/FDAの食品添加物規格
- 台湾:TFDAの厳格な基準
- シンガポール:SFAの第9付属書
- イギリス:ポストBrexit独自のMRL
MRL対応していない抹茶を輸出すると…
→ 通関NG
→ 廃棄
→ 返品
→ 信用失墜
など、一発アウトのリスクがあります。
⑤ OEM/仕入れ詐欺・品質偽装のリスク
抹茶市場は世界的に“ホット”なため、
悪質OEM業者・中間業者が急増しています。
よくあるトラブル:
初心者バイヤーほどターゲットにされやすく、
「安い・早い・簡単」ほど危険だと覚えておく必要があります。
参入に失敗する企業に共通する“4つの落とし穴”

抹茶ビジネスは「参入しやすい」と思われがちですが、実は失敗する企業には明確な共通点があります。特に2024〜2025年の“抹茶バブル期”では、この4つの落とし穴にハマって撤退するケースが急増しています。本章では、初心者がやりがちな失敗ポイントを体系的に整理し、読者の課題意識を明確化します。
① 安さだけを基準に仕入れてしまう
最も多い失敗が「安い=お得」と判断してしまうことです。
しかし抹茶は、色・香り・旨味・泡立ち・ラテ適性などの品質が価格に直結する商品です。
安すぎる抹茶は以下のトラブルが頻発します。
- ラテにしたら色が“灰色”になる
- 苦味が強く、ミルクと合わせるとえぐみが出る
- 香りが弱い/青臭い
- 溶け残りが多く、沈殿する
- SNS映えしないため顧客満足度が下がる
特にカフェでの利用では、1杯の見た目と味が売上を左右するため、
安い抹茶は“確実にブランド価値を下げる”リスクがあります。
② 産地・製造プロセスの理解が浅い
抹茶は「京都=最高」「宇治=正解」と思われがちですが、実際は用途によって最適産地が異なります。
宇治(京都)
覆い香が強く、上品。セレモニアル向け。
静岡
山間部の拡散光で香りバランスが良い。ラテにも向く。
鹿児島
日照量が多く、色が鮮やかで“ラテの緑”に強い。
八女(福岡)
旨味・甘味が強い。高級ライン向け。
さらに、初心者は以下の違いを理解していないことが多いです:
- 一番茶/二番茶の違い(旨味と色が段違い)
- 石臼挽きと機械粉砕の違い
- かぶせ茶/碾茶の違い
- 茶葉の火入れ(ロースト)有無
この理解が浅いまま仕入れると“用途に合わない抹茶を買う”という致命的ミスにつながります。
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③ MRLや輸出規制を把握していない
輸出ビジネスで最も危険なのが、MRL(残留農薬基準)・FDA/EPA、各国の食品規制を把握せずに仕入れることです。
各国の規制はまったく異なります。
- EU:ND要求が多く、0.01ppm未満でないとNG
- アメリカ:EPA/FDAの許容値規制
- 台湾(TFDA):厳しめの独自MRL
- シンガポール(SFA):第9付属書
- UK:EUと微妙に異なるポストBrexit基準
これらに適合していない原料を輸出すると…
→ 通関停止
→ 返品
→ 廃棄(損失100%)
→ 取引停止
→ 顧客からの信用失墜
特に抹茶は粉末のため、残留農薬が濃縮されやすく、規制の影響が非常に大きいカテゴリです。
④ 継続供給の交渉不足(在庫切れ→販売停止)
2024〜2025年の“抹茶不足”は前例がないほど深刻です。
- 農家は高齢化で減少
- 碾茶製造機械が不足し生産量を増やせない
- 欧米からの需要が過去最高
- バイヤー間の争奪戦が激化
初心者がやりがちな失敗:
- 言われたままの数量で契約(年間供給量を確認していない)
- 在庫残量の共有ルールを作っていない
- 生産者との直取引で情報が遅い
- 安い中間業者を頼った結果「来月から出せません」と言われる
これにより、ECブランドやカフェが“突然の販売停止”に追い込まれるケースが激増しています。
賢いバイヤーはどのように仕入れ先を選んでいるのか?

抹茶ビジネスで成功する企業は、例外なく“仕入れ先の選び方”にこだわっています。
特に2024〜2025年のような供給不足・価格高騰の局面では、どこのメーカーと組むかで事業の成否が決まります。ここでは実際に成功しているバイヤーが重視する4つの基準を具体的に解説します。
① 産地・茶期(新茶/一番茶)の明確なトレーサビリティ
プロバイヤーが最も重視するのは、「この抹茶はどこで・誰が・どう作ったのか」 が明確であることです。
チェックすべきポイント:
- 産地(宇治/静岡/鹿児島/八女など)
- 茶期(一番茶か、二番茶か)
- 碾茶の原料となる畑の管理体制
- 火入れ・製粉工程の詳細
- バッチごとの生産履歴
特に “一番茶であること” はラテ用途において重要で、
色の鮮やかさ、旨味、香りの上品さが二番茶とは大きく異なります。
信頼できる仕入れ先は、
「このロットは八女の○○農園の一番茶です」
といった情報を正確に提示できる企業です。
② MRL・重金属・微生物などCOA(分析書)の提出可否
賢いバイヤーは、必ず COA(Certificate of Analysis)=分析結果を確認します。
チェックすべき項目:
- 残留農薬(MRL)
- 重金属(鉛・ヒ素など)
- 微生物(大腸菌群・一般生菌数)
- 水分量・粒度
- 放射性物質(国によって必要)
輸出を前提にした場合、
特に EU・アメリカ・台湾・シンガポール向けは規制が厳しいため、
“COAが出ない企業=高リスク” と判断されます。
本当に信頼できるサプライヤーであれば:
- ロットごとのCOA提出
- 基準値クリアの証明書
- 有機JAS/USDAオーガニック証明書
などをスムーズに提供してくれます。
③ 年間供給量・安定性・価格の一貫性
抹茶は供給変動が激しい原料のため、
年間の供給体制を確認することが最重要項目です。
賢いバイヤーが必ずチェックするポイント:
- 年間で何kg〜何tまで供給可能か?
- 在庫切れの可能性は?
- 価格は年度途中で変わるか?
- 生産者と直結しているか?
- 急な増量依頼に応えられるか?
特にカフェ・ECは、
在庫切れ=売上ゼロ・ブランド毀損につながるため、
安定供給のないサプライヤーは避けられる傾向があります。
④ 用途(カフェ・OEM)に応じた最適グレードを提案できるか
ここが初心者とプロの分岐点です。
プロバイヤーは、ただ商品を売るメーカーではなく、
“用途に最適な抹茶を提案できるパートナー”を選びます。
例:
- カフェ → 発色・泡立ち・溶けやすさ重視のラテ向け
- 製菓 → 熱耐性のある抹茶
- プレミアムギフト → 香り・旨味重視のセレモニアル
- OEM → 価格帯・原価率に合わせたグレード設計
これらを理解していない業者は、
「とりあえずこれがおすすめ」と曖昧な提案しかできず、
事業拡大の足を引っ張る可能性があります。
逆に、用途に合わせて複数の選択肢を比較提案できる企業こそが、
“賢いバイヤーが選ぶサプライヤー”なのです。
アルテムが選ばれる理由|プロバイヤーが評価する“3つの強み”

ここまでの内容で、抹茶ビジネスは「簡単ではない」ことをご理解いただけたと思います。
では、実際に多くのカフェ・OEMブランド・海外バイヤーがどのようにこの課題を乗り越えているのか──
その答えが、“信頼できるパートナー選び”です。
① 日本各地(宇治・静岡・鹿児島・八女)から最適産地を提案できる|一番茶中心のラインナップ
アルテムの最大の強みは、「特定の産地に依存せず、全国の一流茶産地から最適な原料を提案できる」ことです。
▶ 用途別に最適な産地を使い分け
- 宇治(京都):上品な覆い香。セレモニアル・高級ギフト向け
- 八女(福岡):旨味の強さが特徴。高級ラインに最適
- 静岡:香りのバランスが良く、カフェ用の安定した味づくりに最適
- 鹿児島:日照量が多く、発色の良さが抜群。抹茶ラテの「鮮やかな緑」を作りたい店に人気
海外のカフェ・ホテル・スイーツブランドでも品質ブレが少なく、高評価を得ています
→ “ラテにしたときの色と香りの安定感”こそ、海外で最も評価されている理由です。
② EU・米国FDA・台湾TFDA・シンガポールSFAなど輸出基準へ完全対応
アルテムが選ばれる理由の一つに、
輸出を前提とした品質管理の体制が整っていることがあります。
抹茶は粉末食品のため、輸出時に各国で厳しい基準が求められるケースがあります。
そのため、信頼できるサプライヤーは次のような“基本的な品質管理”をクリアしている必要があります。
▼ バイヤーが特に重視するチェック項目
- 残留農薬(MRL)に関する分析(COA)
- 重金属(鉛・ヒ素など)の検査結果
- 微生物検査(一般生菌数・大腸菌群)
- ロットごとの分析書(COA)の発行可否
- 輸出時に必要となる場合の追加検査への対応力
- 有機認証(例:有機JASやUSDA Organic)への対応商品を持つサプライヤーも多い
各国の具体的な基準(EU・アメリカ・アジア各国など)は異なりますが、
抹茶原料の輸出では、以下のような“共通の考え方”が重要です。
- ロット単位で分析データを提示できること
- 必要に応じて追加検査に対応できる体制があること
- 輸出先の基準に合わせた品質相談に応じられること
アルテムでは、バイヤーから求められる 基本的な品質検査 や
COAの提出 に対応しており、輸入規制の厳しい国や地域へ輸出する企業からも相談が多く寄せられています。
→ “輸出に必要な最低限の品質要件に対応できるか” が、サプライヤー選びの大きな指標になります。
③ 業務用から個人向けまで柔軟に対応できる供給体制|小ロットから大口まで相談可能
アルテムは、利用者の規模を問わず柔軟に相談できる供給体制を備えています。
カフェ・飲食店・OEMブランドなどの業務用途だけでなく、
海外の個人バイヤーやD2Cブランドなど、小さなスタートにも対応可能です。
対応可能な供給スタイル:
- 少量でのテスト仕入れ・サンプル検討にも対応
- 継続販売を前提とした中規模〜大口の供給も可能
- 急な増量や季節需要などにも柔軟に調整
- ラテ用・スイーツ用・セレモニアル、さまざまな用途のグレードを提案
- OEMやオリジナルブランド向けの相談も可能(個人含む)
実際の相談・取引例も多様で、
- 海外の個人バイヤー
- EC(D2C)ブランド
- ローカルカフェ・ベーカリー
- 商社・食品メーカー
など、事業規模を限定せず、幅広い層が利用しやすい体制となっています。
特に評価されているポイントは、
「必要な量を、必要なタイミングで、安定した品質で提供できる」
という点です。
抹茶の供給が不安定になりがちな現在、
ロットの大小にかかわらず 柔軟に相談できるサプライヤーは非常に貴重であり、
その点が多くのユーザーから高い信頼を得ています。
抹茶ビジネスを成功させる仕入れフロー【初心者向けに体系化】

抹茶ビジネスは、参入障壁が高い一方で、正しい仕入れフローを踏めばリスクを大幅に下げられます。
ここでは、初心者でも迷わず進められるように、実際のプロバイヤーが行う仕入れプロセスを4ステップで体系化して解説します。
Step1:用途(ラテ/パティスリー/EC)と価格帯の整理
最初のステップは、何に使う抹茶なのかを明確にすることです。
用途によって求められる味・色・香りは大きく変わります。
▼用途別の基本整理
- ラテ用途(カフェ)
→「発色の良さ」「ミルクに負けない旨味」「苦味のバランス」が最重要 - スイーツ用途(製菓)
→「加熱耐性」「色の持続性」「香りの強さ」が鍵 - EC(パウダー小売)
→「ブランドの世界観」「パッケージ映え」「レビュー耐性(品質ブレがない)」が重要 - 業務用/個人利用/OEM
→仕入れ量・安定供給・価格帯の優先度が変動
Step2:複数グレードのサンプル比較
初心者ほど「一つだけ試す」ミスをしがちですが、正解はその逆です。
最低でも3〜5種類を同時比較すると、品質差が直感的に理解できます。
▼サンプル比較で見るべき指標
(1)色の鮮度
青すぎる→苦味強い/黄色い→古い or 二番茶ブレンド率高い
(2)香りの立ち方
石臼挽き系:深みのある香り
機械製粉系:軽い香り
(3)旨味・渋みのバランス
ラテ用ならテアニンの厚みが重要
製菓用なら渋みのキレが大切
(4)泡立ち・溶けやすさ
抹茶は粒子径によって溶けやすさがまったく違います。
Step3:年間の供給量・品質管理(MRL・COA)のチェック
抹茶は「仕入れた後のトラブル」が非常に多い原料です。
特に抹茶バブルの今、供給不足・在庫切れ・輸出基準NG が起こりやすくなっています。
▼必ずチェックすべき3つ
① 年間供給量(継続可否)
→ 毎月安定して確保できるのか
→ 急な増量に対応できるのか
② MRL(残留農薬基準)の対応
EU・アメリカ・シンガポール・台湾など、国ごとにルールが異なります。
最低限、該当国の基準に合わせた検査対応があるかは確認必須。
③ ロットごとのCOA(成分分析書)
農薬・重金属・微生物の基本項目が揃っているか。
品質偽装や詐欺が多いため、COA提出は“信頼の証”。
Step4:OEM・ブランド設計まで見据えた計画づくり
抹茶ビジネスは、原料選定だけで成功しません。
特にECやギフト需要では、ブランド戦略やパッケージ設計が収益を左右します。
▼押さえるべきOEM要素
- 商品名・世界観(和風/ミニマル/モダン)
- 価格帯(高級路線か、デイリーか)
- パッケージサイズ(30g/50g/業務用など)
- 内容物(抹茶単体/ラテベース/ブレンド)
- ラベル要件(原産国、日本語/英語表示)
- 保存期限・ロット管理
OEMは途中の工程が多いため、相談できるサプライヤーがいるかどうかが成否を分けます。
粉末抹茶をお探しの方へ

抹茶ビジネスは、“正しい選定”から始まります。
アルテムでは、カフェ・スイーツ・ECブランド・個人用途など、目的や価格帯に合わせた粉末抹茶のご提案が可能です。
用途に応じて、
- 抹茶ラテやスイーツ向けの業務用グレード
- ギフト・小売ブランド向けの小容量パッケージ
- OEM・オリジナルブランド開発用の原料提案
など、幅広く対応しています。
「どんな抹茶が最適か知りたい」「まずは相談してみたい」
そんな方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ|抹茶バブルに踊らされず長く勝てる仕入れを
世界中で抹茶需要が急拡大し、まさに“抹茶バブル”とも言える状況が続いています。しかしその裏側では、供給不足、価格高騰、輸出規制、品質差、偽装リスクなど、参入の難しさを物語る課題が数多く存在しています。結論として、抹茶ビジネスは決して“簡単に参入できる甘い市場ではありません”。 だからこそ、正しい知識と適切なパートナーを持つことで、むしろ競争優位を築くことが可能です。


