最新研究で解明された“抹茶と記憶力”の関係
近年、抹茶が記憶力や認知機能の維持に効果的であることが臨床試験によって明らかになりました。特に注目されているのが、株式会社MCBI・筑波大学・伊藤園・メモリークリニックとりでが共同で実施した高齢者を対象とした抹茶摂取の長期研究です。
この記事では、最新の研究成果や、抹茶に含まれる有効成分の脳への作用を、わかりやすくご紹介します。
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記憶力を支える2つの主要成分:L-テアニンとカテキン

L-テアニン:脳を“リラックスしながら集中”状態に導くアミノ酸
抹茶に豊富に含まれるL-テアニンは、リラックスを促す一方で、脳の集中状態を保つというユニークな働きを持ちます。
主な効果:
- アルファ波の増加 → 穏やかで集中しやすい脳波状態に
- GABA・ドーパミンの分泌促進 → ストレス軽減と気分の安定
- 睡眠の質向上 → 脳の回復と記憶定着を助ける
カテキン(EGCG):脳の老化を防ぐ強力な抗酸化物質
カテキンの一種であるエピガロカテキンガレート(EGCG)は、以下のような効果で注目されています:
- 活性酸素の除去 → 神経細胞の酸化ストレスを抑制
- アミロイドβの蓄積抑制 → 認知症の予防
- 炎症の抑制 → 脳内の慢性炎症の改善
臨床試験で確認された「社会的認知機能」と「睡眠の質」への効果

MCBI・筑波大学・伊藤園らが実施した12か月の研究
2024年8月、高齢者99名(MCI・SCD診断)を対象としたプラセボ対照二重盲検試験により、以下の効果が確認されました:
- 表情認知テストにおいて“感情の理解力”が有意に改善
- 睡眠の質を評価するPSQIスコアが低下し、睡眠改善の傾向
この結果は、学術誌『PLOS ONE』(2024年8月30日)に正式掲載されています。
Uchida K. et al., Effect of matcha green tea on cognitive functions and sleep quality in older adults with cognitive decline, PLOS ONE, 2024
DOI:10.1371/journal.pone.0309287
なぜ抹茶で“記憶力”が高まるのか?メカニズムを解説

テアニンとカフェインの“黄金コンビ”が脳を活性化
抹茶に含まれるL-テアニンとカフェインは、以下のように脳へ働きかけます:
- L-テアニン:アルファ波の増加、脳のリラックス
- カフェイン:覚醒と注意力の向上
- 両者の相乗効果 → リラックスしながら高い集中力を維持
このバランスが、「読書や作業、会話」など日常的な認知活動に最適な状態を作ります。
記憶力を高める抹茶の取り入れ方

1日2gで実感できる、脳に優しい習慣
臨床試験でも用いられた摂取量は、抹茶2g(茶道の薄茶1杯相当)を毎日です。
おすすめのタイミング:
- 朝の1杯:集中力を高めて1日をスタート
- 午後の1杯:作業の合間やリラックスタイムに
脳トレとの組み合わせ例:
- 数独・クロスワード×抹茶
- 読書や記憶ゲーム×抹茶
- 深呼吸や瞑想×抹茶
特に「摂取30分〜1時間後」が集中力・記憶力が高まるタイミングです。
高齢者の“社会参加”を支える抹茶の可能性

抹茶の効果が確認された“社会的認知機能”とは、感情を読み取る力のこと。これはDSM-5(精神疾患の診断マニュアル)にも定義される認知症診断の基準項目です。
- 表情や声の抑揚を理解する力
- コミュニケーションの質に直結
- 認知機能の“人間らしさ”を支える重要要素
この力が改善されたことは、抹茶がただの飲み物ではなく、高齢者の生活の質を支える選択肢であることを意味します。
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まとめ|抹茶で記憶力と睡眠の質をWサポート
抹茶は、L-テアニンとカテキンという2大成分によって、記憶力・集中力・睡眠の質を改善する力を持つことが、科学的に明らかになってきました。
特に、MCIやSCDなど初期の認知機能低下を自覚している方にとって、日常に取り入れやすく、安全性の高い対策として期待されています。


