イギリスの抹茶事情|人気の背景と最新トレンドを徹底解説

紅茶の国として知られるイギリスで、近年「抹茶」が驚くほどの存在感を増しています。ロンドンを中心にカフェでは抹茶ラテや抹茶スイーツが定番化し、スーパーやオンラインでも抹茶パウダーやスティック製品が手軽に購入できるようになりました。背景には健康志向やスーパーフードブーム、日本文化への関心といった要因があり、抹茶は今や「トレンドを超えたライフスタイルの一部」となりつつあります。

本記事では、イギリスで抹茶が注目される理由から市場拡大の実態、人気カフェや家庭での楽しみ方、さらに日本ブランドにとってのビジネスチャンスまでを徹底解説します。イギリス抹茶事情の“今”を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

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イギリスで抹茶が注目される理由

イギリスといえば紅茶の国というイメージが強いですが、近年「抹茶」が急速に存在感を増しています。その背景には、健康志向・コーヒー代替需要・日本文化ブームといった複数の要素が絡み合い、抹茶が新しいライフスタイルの象徴として受け入れられているのです。ここではその主要な理由を整理します。

健康志向とスーパーフードブーム

イギリスでは、ヘルシーで栄養価の高い食品を積極的に取り入れる「スーパーフードブーム」が続いています。抹茶はカテキンによる抗酸化作用、テアニンによるリラックス効果、ビタミンやミネラルの豊富さといった特長を持ち、まさに理想的なスーパーフードです。

とくにZ世代やミレニアル世代は「美容と健康を両立したい」というニーズが強く、SNSでシェアしたくなる抹茶の鮮やかな緑色も魅力を後押ししています。実際、アサイーボウルやチアシードに続く“次のヘルシーブーム”として、抹茶はロンドンを中心に定着しつつあります。

ポイント

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こうした科学的根拠のある効能が、抹茶を一過性の流行ではなく、継続的に選ばれる飲み物にしています。

コーヒーに代わる新しい選択肢

イギリスはスターバックスやPret A Mangerなど大手チェーンが並ぶ「カフェ大国」ですが、コーヒーに含まれるカフェインによる不眠や動悸を懸念する人も増えています。抹茶はコーヒーと比べてカフェインの吸収が緩やかで、集中力を長時間キープできることが特徴です。

とくにビジネスパーソンや学生の間では、コーヒーに代わる「賢いエナジードリンク」として抹茶が注目されています。仕事中に頭を冴えさせたい、勉強の合間にリフレッシュしたいといったニーズにぴったり合致しているのです。

「朝はコーヒー、午後は抹茶」という新しいライフスタイルを選ぶ人も増えており、イギリスの都市部ではほとんどのカフェで抹茶ラテを注文できるようになりました。

日本文化・和食ブームとの相乗効果

抹茶人気を支えているもう一つの要因が、日本文化や和食ブームとの相乗効果です。寿司やラーメンが一般化した今、抹茶は「次なる日本の味覚体験」として関心を集めています。

また、抹茶は茶道や禅の精神を象徴する飲み物でもあり、単なる嗜好品以上に「日本らしいライフスタイルの象徴」として受け入れられています。そこにSNS映えするビジュアルが加わり、「ヘルシー×おしゃれ」な飲み物として若者を中心に拡散しました。

実際に、ロンドン市内を歩けば「MATCHA」の文字を掲げる看板を多く見かけます。これは単なる飲料の流行にとどまらず、日本の文化そのものがブランド価値として浸透している証といえるでしょう。

イギリスの抹茶市場の現状と拡大

抹茶人気は決して一時的なトレンドではなく、持続的な市場拡大のフェーズに入っています。輸入量の増加、流通チャネルの拡大、そしてブランド間競争の激化がその証拠です。

輸入量・市場規模の推移

日本の財務省によると、2024年の「緑茶(抹茶を含む)」輸出額は364億円で過去最高を記録しました。なかでもイギリス市場の伸びは顕著で、ティーバイヤーからは「自社では抹茶の売上が紅茶を超えた」という声も出ています。紅茶文化が根強いイギリスで、抹茶が売上トップを奪う事例は市場の変化を象徴しています。

さらに、ロンドンコーヒーフェスティバルでも多くの店舗が抹茶ドリンクを提供するなど、業界全体が抹茶需要に対応し始めています。抹茶は嗜好品から「日常的な選択肢」へとポジションを変えつつあるのです。

オンライン販売とスーパーでの浸透

イギリスでは、Amazon UKやTesco、Waitroseといった大手スーパーで抹茶パウダーやスティックタイプの抹茶ラテが一般化しました。パンデミックをきっかけにオンライン購入が加速し、家庭で抹茶を楽しむ習慣が広がっています。

特に、健康志向の家庭では「砂糖不使用」「オーガニック」などの付加価値商品が人気を集めています。「家で簡単に抹茶ラテを作れる」ことは、カフェ文化と並行して市場拡大を支える重要な要素となっています。

日本ブランドと現地ブランドの競合

イギリスの抹茶市場は、日本ブランドと現地ブランドが共存しながら成長しています。

日本ブランド(辻利・伊藤園など)

高品質・伝統性を強みに「本格志向」層に人気。

現地ブランド(Matchado、Blank Street Coffee など

抹茶とベリーやラベンダーを組み合わせたアレンジ商品で若者層を開拓。

とくに現地ブランドは、「オーガニック認証」「フェアトレード」といった要素を前面に打ち出し、サステナブル志向の消費者から支持を得ています。結果として、イギリスの抹茶市場は「本物志向」と「カジュアル志向」の二極化が進み、今後さらに拡大が見込まれます。

ロンドンを中心とした抹茶カフェ文化

イギリスにおける抹茶ブームを牽引しているのは、間違いなくロンドンの抹茶カフェ文化です。ここ数年で抹茶を扱う店舗は急増し、紅茶やコーヒーと並んで「街角の定番メニュー」として浸透しました。SNSを通じた拡散力も相まって、特に若者世代の間で急速に広がっています。

ロンドンで人気の抹茶カフェ事例

ロンドンには多彩な抹茶カフェが存在し、それぞれが異なるアプローチでファンを獲得しています。

TSUJIRI UK(辻利)

京都発祥の老舗ブランド。抹茶ラテやほうじ茶ラテだけでなく、本格的な抹茶パフェや団子など、日本伝統の味を再現。観光客にも人気。

Katsute100

おしゃれな内装と和スイーツで注目を集めるカフェ。抹茶チーズケーキやどら焼きなど、英国人にも親しみやすいアレンジが好評。

Nagare

近年登場した新鋭の抹茶カフェ。ベーカリーや抹茶クロワッサンなど洋風アレンジが豊富で、在住日本人からも支持を得ている。

Matcha Mochi Cafe

SNS映えするスイーツとカラフルな抹茶ドリンクが特徴。週末は行列ができるほど若者に人気。


これらの店舗は「観光で訪れる日本好き」だけでなく、日常的に利用するロンドン在住の若者にもしっかり根付いています。

抹茶スイーツ・抹茶ラテの人気メニュー

現地での王道はやはり抹茶ラテ。ただし、日本のようにシンプルな味わいよりも、フレーバーを加えたアレンジ抹茶が主流です。

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といった独自メニューは、甘みや香りをプラスすることで「苦味が苦手なイギリス人」でも飲みやすい工夫となっています。さらに、抹茶バスクチーズケーキや抹茶クッキーなどのスイーツ類も定番化し、カフェ利用者に「目でも舌でも楽しむ」体験を提供しています。

若者世代・SNSによる拡散力

抹茶がここまで浸透した大きな理由の一つがSNS拡散力です。抹茶ラテの鮮やかな緑色や、スイーツの美しい盛り付けは、InstagramやTikTokで「映える写真」として投稿されやすいのが特徴です。

実際に「#matchalatte」「#matchacafe」といったハッシュタグには数百万件以上の投稿があり、「飲むよりもシェアする」文化がブームを後押ししました。若者にとって抹茶は単なる飲み物ではなく、ライフスタイルを彩るアイコンとなっているのです。

家庭で広がる抹茶の楽しみ方

カフェ文化の拡大と同時に、イギリスでは家庭で抹茶を楽しむ層も急速に増えています。スーパーやオンラインで手軽に購入できるようになったことで、抹茶は特別な飲み物ではなく「日常的な健康習慣」として定着しつつあります。

パウダー抹茶を使ったDIYドリンク

自宅で抹茶ラテを作る「DIY抹茶ライフ」が広がっています。市販の抹茶パウダーを使い、牛乳・豆乳・オートミルク・ココナッツミルクなど好みに合わせてアレンジするのが人気です。特にオートミルクとの相性は良く、ヴィーガン志向や乳糖不耐症の人々から支持されています。

YouTubeやInstagramには「DIY抹茶ラテ」や「抹茶スムージー」のレシピ動画が数多く投稿されており、視覚的に魅力的なレシピコンテンツが家庭での需要を後押ししています。

抹茶スイーツ・ベーカリーへの活用

飲むだけでなく、家庭のキッチンで抹茶スイーツを手作りする動きも拡大しています。ケーキやマフィン、パンに抹茶を加えることで、鮮やかな緑色と独特の風味を楽しめるのが魅力です。

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といったレシピは家庭の定番化が進んでおり、「和×洋」のフュージョンが楽しめるのも人気の理由です。抹茶は色合いが映えるため、ホームパーティーやおもてなしにも重宝されています。

ティーバッグ・簡易スティックの普及

一方で「茶筅がないと抹茶は点てられない」というハードルを下げたのが、スティック型抹茶ラテやティーバッグタイプの普及です。TescoやSainsbury’sなどの大手スーパーで手軽に購入できるようになり、忙しい朝や仕事の合間でも簡単に楽しめるようになりました。

特に、砂糖入りタイプ・無糖タイプ・オーガニック仕様などバリエーションが増えたことで、消費者はライフスタイルに合った商品を選べるようになっています。結果として、抹茶は「特別な飲み物」から「毎日の健康習慣」へと進化しているのです。

日本の抹茶ブランドにとってのビジネスチャンス

イギリスでの抹茶ブームは、日本ブランドにとって単なる追い風ではなく、持続的なビジネスチャンスを意味します。市場が拡大する中で「品質・健康・文化価値」を武器にできるのは、本場・日本のブランドならではの強みです。

高品質・本格派抹茶へのニーズ

イギリスではストロベリー抹茶ラテやブルーベリー抹茶ラテといった「甘いアレンジ抹茶」が広く親しまれていますが、同時に“本物の抹茶”を求める層も着実に増えています。茶道体験イベントや和カフェは、観光客だけでなく富裕層や健康志向の現地住民から支持を集めています。高品質な宇治抹茶や西尾抹茶などの産地ブランドは、“正統派”という付加価値で市場を開拓できるのです。

健康・サステナブル訴求の重要性

イギリスの消費者はオーガニックや環境配慮に敏感で、フェアトレード認証やサステナブル栽培は購入の大きな決め手となります。日本の茶園が持つ「無農薬栽培」「伝統的な覆い下栽培」といった特徴を打ち出せば、他国産の抹茶との差別化が可能です。また、“ヘルシーでエシカル”な日本の抹茶は、EU圏への輸出にも拡大が期待されます。

現地コラボレーションの成功事例

イギリス市場では、現地とのコラボレーションがブランド認知を広げる鍵です。たとえばロンドンのベーカリーが抹茶クロワッサンを展開したり、アーティストとタイアップした抹茶スイーツフェアが開催されるなど、日本ブランドが現地文化と交わることで新しい価値を生んでいます。こうした事例は、「本場の品質×現地のライフスタイル」という形で消費者に受け入れられやすいのです。

抹茶タイムズで世界の抹茶トレンドをもっと知る

イギリスで広がる抹茶ブームは、健康志向や日本文化の人気、そしてライフスタイルの変化が重なった結果です。しかし、抹茶の魅力と可能性はまだまだこれから。世界各国での最新動向や、日本の茶産地での取り組みを知れば、抹茶の奥深さがもっと見えてきます。

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抹茶を知れば知るほど、その魅力にきっと引き込まれるはずです。

まとめ|イギリス抹茶事情は成長と可能性の象徴

イギリスにおける抹茶人気は、一過性の流行ではなく、健康志向・日本文化・ライフスタイルの融合による新しい市場形成の結果です。紅茶文化が根付く国で抹茶が定着しているのは、単なる飲み物以上に「ウェルネスと文化をつなぐ存在」として評価されている証拠といえるでしょう。

実際に、抹茶はカフェ文化を通じて若者に広がり、家庭ではDIYドリンクやスイーツとして日常に溶け込み、さらにサステナブルや高品質を求める層からも強い支持を受けています。こうした背景は、日本の抹茶ブランドにとっても大きなビジネスチャンスであり、「本場の品質×現地文化」の掛け合わせが未来を切り拓くカギとなります。

紅茶の国で抹茶が愛される今の状況は、日本茶の普遍的な価値を世界が再発見している象徴です。

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