中東の抹茶市場が熱い|ハラール需要と新興富裕層が切り開く新市場

中東では今、抹茶ビジネスへの参入タイミングが来ています。UAEやサウジアラビアでは、若年富裕層を中心に抹茶ラテや抹茶スイーツの需要が急速に拡大しています。また、市場成長率は年率5〜8%と推定されており、先行者が利益を得やすいステージにあります。しかし、参入にはハラール認証・味のローカライズ・物流設計・パートナー選定という4つの壁があります。そのため、準備なく参入しても成果につながりにくいのが現実です。本記事では、今日から動ける実務手順を順を追って解説します。

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まず結論:中東参入で最初にやるべき4つのこと

結論として、以下の4点が中東参入の優先事項です。

  1. ハラール認証の取得準備:原料BOMの洗い出しと工場ライン確認から着手する
  2. 味のローカライズ設計:甘味レベルのABテストと現地フレーバーとの組み合わせを検討する
  3. パッケージ・物流の耐熱設計:遮光・酸素バリア・窒素充填を前提に設計する
  4. HORECAチャネルからの参入:ホテル・カフェ採用でブランド信頼を先に確立する

これらを同時並行で進めることが、スピーディーな市場参入につながります。 また、順番を誤ると認証未取得のまま製品が現地に届くといったリスクが生じます。 そのため、まずこの4点の進捗状況を社内で確認することから始めましょう。

参入前チェックリスト

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中東で抹茶需要が伸びている4つの理由

中東市場への参入を検討する際、まず需要の背景を理解することが重要です。 なぜなら、需要構造を把握することで、適切なチャネルとメッセージが決まるからです。

① 若年層の購買力向上 UAEやサウジアラビアでは、20〜30代が人口の約半分を占めます。 また、石油収入を背景に中間層の可処分所得も増加しています。 そのため、日本食や輸入食品が都市部の一般層でも手の届く価格帯になってきました。

② カフェ文化の急拡大 ドバイやリヤドではスターバックス・ブルーボトル・地場系カフェが急増しています。 また、消費者は新しい体験に積極的です。 そのため、抹茶ラテや抹茶フラッペといった「ヘルシーかつフォトジェニック」なドリンクが若者の間で広がっています。

③ ウェルネスブームと健康志向 中東では生活習慣病予防やダイエット意識の高まりが続いています。 また、抹茶はカテキン・テアニンなどの抗酸化成分を含み、コーヒーより穏やかに覚醒作用が続きます。 そのため、ビジネスパーソンや学生層への訴求がしやすい飲料です。

④ インバウンド経験による逆輸入効果 中東から日本を訪れる旅行者が年々増加しています。 また、京都や東京で抹茶を体験した旅行者が、帰国後も楽しみたいというニーズを持ちます。 つまり、「日本で飲んだあの抹茶を現地でも」という需要が、現地展開の追い風になっています。

市場規模と成長ポテンシャル

中東の抹茶市場は年率5〜8%のペースで拡大していると見られています。 また、サウジアラビアの「ビジョン2030」による観光立国政策が、外食・カフェ需要をさらに押し上げています。 さらに、2025年以降は取り扱い商品数が倍増する可能性があります。 つまり、今が先行者として市場に参入する最適なタイミングです。

注目すべき3つの販売チャネル

チャネル特徴参入難易度
HORECA(ホテル・カフェ)ブランド体験の起点。大量一括納入が可能中〜高
高級スーパー・グロサリーギフト需要・高単価商品に向く
EC・デリバリーアプリ在留外国人・Z世代を直接獲得できる低〜中

参入のカギはハラール認証|取得フローと注意点

中東市場への参入において、ハラール認証の取得は非交渉の前提条件です。 また、認証の有無が購買意思決定に直接影響します。 そのため、製品開発の初期段階から認証を見据えた設計が必要です。

ハラール適合の要注意ポイント

抹茶粉末そのものは植物性原料のため、基本的にハラール適合です。 しかし、加工食品・飲料では以下の点に注意が必要です。

乳成分の原産地と処理方法 全粉乳・乳化剤・安定剤に動物由来成分が含まれる場合、屠畜方法の明示が必要です。 また、ラテベースやアイスクリームでは特にボトルネックになりやすいです。

香料・抽出溶媒 天然香料や抹茶エキスのキャリア溶媒がアルコール系の場合、ハラール非適合になります。 そのため、代替溶媒への切り替えを事前に検討してください。

ゼラチン・乳化剤・光沢材 菓子類に含まれる場合、動物由来成分の代替原料への切り替えが必要です。

認証取得の5ステップ

ステップ内容
① 原料BOMの洗い出し全原料・副資材のサプライヤー証明書を取得
② 工場ライン適合確認洗浄剤・潤滑油を含む非ハラール原料との混流リスクを排除
③ 前監査(プレアセスメント)課題を洗い出して是正措置を実施
④ 本監査・認証書発行合格後、製品ラベルに認証マークを表示可能
⑤ 年次更新と監査対応原料変更時は再評価。サプライチェーン全体で情報共有

つまり、取得までのリードタイムを考慮すると、参入計画の6〜12か月前から動き始めるのが理想です。

ラベル表示チェックリスト

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味のローカライズが勝敗を分ける

中東市場での成功には、現地消費者の嗜好に合わせた味設計が不可欠です。 また、抹茶の苦みや青い香りは初めて飲む層には「苦い・土っぽい」と感じられる場合があります。 そのため、日本国内の処方をそのまま持ち込むことはリスクを伴います。

現地フレーバーとのペアリング例

フレーバーの組み合わせ特徴・用途
ピスタチオ×抹茶ラテ中東で人気のナッツ香。視覚的にも高級感が出やすい
サフラン×抹茶ミルク最高級スパイスとの掛け合わせ。ホテルラウンジ向け
デーツシロップ×抹茶ラマダン期に特に好まれる。砂糖代替でヘルシー訴求も可能
カルダモン・シナモン×ホット抹茶冬季のスパイスドリンク需要に対応。体を温める効能も訴求

味設計の実務ポイント

甘味レベルのABテスト 現地のカフェスタッフ・常連客に複数サンプルをブラインド試飲してもらいましょう。 また、甘味の立ち上がり・後味・香り残りを個別に評価することが重要です。

溶解性と泡立ちの確認 高温環境ではダマになりやすいです。 そのため、シェイカー・スチーマーなど実機での検証を必ず行ってください。

乳製品の有無で選択肢を用意する ヴィーガン対応のため、ココナッツクリーマーやオーツミルク版もテストすることを推奨します。 また、「Less Sweet」オプションも用意することで、ダイエット志向層にも対応できます。

パッケージ・物流設計の実務ガイド

中東では気温40℃を超える常温輸送や高湿度倉庫が珍しくありません。 そのため、日本国内では問題にならないわずかな酸化や吸湿も、現地では数週間で風味劣化・退色につながります。 また、輸送コストと品質保持のバランスを最初から設計に組み込む必要があります。

パッケージ設計のベストプラクティス

対策内容
アルミ蒸着・多層バリア袋酸素・光・湿気を同時に遮断。遮光性の確保が特に重要
小分けスティック包装個包装で都度開封。業務用にはスティックと1kg袋を併用
ガス置換包装(窒素充填)残存酸素濃度を1〜2%まで下げ、色と香りを長期キープ
二重パッケージ内袋+外箱で熱と光を二重ブロック。輸送時の外箱破損にも対応

物流リスクと対策一覧

リスク原因対策
高温劣化常温輸送時40〜50℃に達することもサーマルライナー・パレットカバーを使用
湿気によるダマ・カビ港湾倉庫・配送拠点の高湿度乾燥剤封入・倉庫の湿度データログを毎月確認
香り飛び長期常温保管で香気成分が揮発小ロット出荷・現地ハブ倉庫での定温保管を優先

また、中東では輸入時に賞味期限の残存日数が規定される国があります。 たとえば、入国時に残存6か月以上必要なケースが存在します。 そのため、製造から出荷までのリードタイム短縮と、在庫回転の最適化が不可欠です。

販路開拓の3ステップ

中東進出では、いきなり大量展開を狙うより段階的にチャネルを広げる戦略が成功しやすいです。 また、各ステップで得た認知と信頼が、次のチャネル開拓の土台になります。 そのため、以下の順番で進めることを推奨します。

① HORECAチャネルから着手

狙う理由: ホテル・カフェでの採用は「品質保証」と「ブランド体験」の両方を同時に得られます。 また、「一流ホテルのメニューにある=信頼できる」という強いシグナルを現地消費者に送れます。

施策例:

  • シェフ・バリスタ向けのレシピ開発・トレーニングセッションを提供する
  • 「抹茶アフタヌーンティー」などを共同企画し、初回導入に無償サンプルをセットで提供する
  • SNSでのメンション数(店舗名+抹茶)を測定し、認知効果を可視化する

② 高級スーパーへの展開

狙う理由: HORECAで認知を作った後、家庭用・ギフト用需要を取り込む流れが自然です。 また、中東では贈答文化が根強く、ラマダン・イードのギフトセット需要が単価アップに直結します。

施策例:

  • 店頭試飲イベントを定期開催する(試飲→即購入率20〜30%以上を目標に設定)
  • シーズナルパッケージやギフトボックスを季節ごとに投入する
  • アラビア語・英語の二言語パッケージとポップアップ什器で棚面での視認性を高める

注意点: 納入条件(デリバリー頻度・返品条件)を事前に交渉してください。 また、ディストリビューターとMAP(最低広告価格)を設定し、価格崩れを防ぐことが重要です。

③ EC・デリバリーアプリ活用

狙う理由: ECは在留外国人・外資系ビジネスパーソン・Z世代を直接獲得できるチャネルです。 また、中東はスマホ普及率が高く、オンライン購買の伸びが著しいです。

施策例:

  • ECサイトはアラビア語+英語の二言語対応ページを用意する
  • Talabat・Careem・Noonなどの現地デリバリーアプリに出店する
  • 商品ページに「ハラール認証済」「日本産抹茶使用」を明記し、信頼性を強化する

ディストリビューター選定のポイント

現地パートナー選びは、中東進出の成否を大きく左右します。 また、「輸入してくれる会社」ではなく「販促まで伴走してくれるパートナー」を選ぶことが重要です。 そのため、以下の評価軸で候補を比較してください。

評価項目確認内容
カバレッジホテル・カフェ・スーパーなど、どのチャネルに強いか
物流能力温湿度管理・返品回収・最終マイル配送まで一貫対応できるか
マーケ機能Arabicコピー内製・店頭実演スタッフ・SNSキャンペーン実績があるか
契約条件独占範囲(国・チャネル・期間)・初回ロット・支払サイト・MAP

さらに、独占契約は狭めに設定し、実績に応じて拡大する戦略を推奨します。 また、再輸出可否を確認し、他国への迂回販売リスクを防ぐことも重要です。 つまり、初回は小ロット・短期契約でテストし、半年後の成果を見て拡大契約に移行するのが合理的です。

年間マーケティングカレンダーの活用

中東では年間を通じてイベントが明確であるため、販促の山をつくりやすい市場です。 また、現地の文化的な行事に合わせたプロモーションは、単なる広告より深く消費者に刺さります。 そのため、以下のカレンダーを参考に、販促計画を事前に立てることを推奨します。

時期イベント施策のポイント
ラマダン(断食月)Iftar(断食明けの食事)での大量消費デーツ入り抹茶ラテ・抹茶デザートをセット販売
イード(祝祭)贈答文化が最高潮豪華パッケージのギフトボックスで高単価を狙う
夏季(酷暑期)冷たい飲み物・スイーツの需要増アイス抹茶・フラッペ・ビタミン補給を前面に
冬季スパイスドリンク需要の高まりカルダモン・シナモンとのホット抹茶を「温活ドリンク」として提案

さらに、SNSはアラビア語・英語の二言語で週次投稿を維持してください。 また、ラマダン開始の2〜3週間前から広告ターゲティングを強化し、断食明け需要を先取りすることが効果的です。 つまり、マーケティングカレンダーを起点に逆算して準備を進めることが、売上の山を安定してつくる鍵です。

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抹茶タイムズは、抹茶の最新市場動向から輸出実務、ハラール認証、商品開発、マーケティング事例まで、業界特化の情報を一元的に提供する専門メディアです。

  • 輸出・越境EC:中東・欧米市場レポート、展示会攻略ガイド
  • 商品開発:味設計、パッケージ、サステナブル素材のトレンド
  • マーケティング:成功事例、SNS施策、カフェコラボ事例
  • 業界課題:農家インタビュー、供給リスク、価格動向分析

ビジネスを成長させるための知識と事例がワンストップで手に入るのはここだけ。

まとめ:中東参入は計画と差別化で勝負が決まる

中東は若年層比率が高く、カフェ文化と健康志向の高まりが追い風となっています。 また、市場成長率は年率5〜8%と推定されており、今が参入の好機です。 しかし、ハラール認証・味のローカライズ・物流設計・パートナー選定という4つの壁をクリアしなければなりません。 そのため、本記事で解説した手順を参考に、まず社内プロジェクトを立ち上げることをおすすめします。

今すぐ取り組むべき次のステップ:

  1. 参入前チェックリストで自社の準備状況を確認する
  2. ハラール認証の原料BOM洗い出しを開始する
  3. 現地の甘味嗜好に合わせた味設計のABテスト計画を立てる
  4. HORECAチャネル向けのサンプル提案資料を作成する
  5. ディストリビューター候補のリストアップと初回コンタクトを行う

つまり、中東市場は「動いた企業が先行者利益を得やすい」ステージにあります。 さらに、準備を整えた企業にとって、この市場は安定した長期的な成長を見込める有望な輸出先です。

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