ニュージーランドの抹茶事情|ウェルネス志向とカフェ文化が牽引するグリーンブーム
ニュージーランド(NZ)では、近年“抹茶ブーム”が本格化しています。健康志向の高まり、多様なミルク文化、アジア食の普及、コーヒー文化の成熟が重なり、抹茶ラテや抹茶スイーツは日常のカフェメニューとして定着しつつあります。
特にウェリントンやオークランドでは、茶筅を使った本格派カフェや、オーガニック抹茶を扱うショップも増加。ヘルシーでサステナブルなライフスタイルと抹茶が完璧にフィットし、今後も持続的な成長が期待される注目市場です。
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ニュージーランドで抹茶が受け入れられた背景

ニュージーランドで抹茶が受け入れられた理由は、健康志向・サステナビリティ意識・ミルク文化の3つが重なったことにあります。特に都市部では「コーヒーの代替ドリンク」として定着しています。
ウェルネス&ナチュラル志向と抹茶の機能性
NZは健康意識が高い国で、抹茶はその価値観にぴったりです。
- コーヒーよりカフェインが低め
- 抗酸化作用(カテキン)
- リラックス成分テアニン
- プラントベースとの相性の良さ
BBCでも「2028年に抹茶市場は29億ドルに成長」と報じられ、グローバルトレンドの波もNZに影響を与えています。特に女性層では「カフェインの急上昇が苦手だから抹茶を飲む」という声がよく聞かれます。
サステナビリティ価値観とトレーサビリティ
NZの消費者が重視するポイントは次のとおりです。
- オーガニック認証(JAS/EU/USDA)
- 産地の透明性(Uji・Nishio・Kagoshima など)
- 生産者ストーリー
ワイン文化が強いNZでは“産地を味わう”意識が高く、抹茶でも地名の訴求が好まれます。
ミルク文化との相性(オーツ・アーモンド)
NZはミルクの種類が豊富で、とくに抹茶との相性がよいのがオーツミルクです。
- コク・甘み・泡立ちが良い
- バリスタからの支持が圧倒的
- プラントベース層との相性が高い
多様なミルク文化が抹茶ラテの普及を強力に後押ししています。
NZの抹茶市場トレンドと消費動向

NZではカフェ・スイーツ・小売の3分野で抹茶の需要が急増しています。
抹茶ドリンク(ラテ・フラッペ・コールドブリュー)
NZの抹茶ドリンクは日本以上にバラエティ豊かです。
- オーツミルク抹茶ラテ
- 抹茶コールドブリュー
- 抹茶×ストロベリー
- 抹茶×マンゴー
- 抹茶×チョコレート
さらに茶筅を使って丁寧に点てる店も多く、抹茶の品質にこだわる層の増加が顕著です。
ベーカリー・スイーツの広がり
NZのベーカリー文化は抹茶スイーツとの相性が抜群です。
- 抹茶クロワッサン
- 抹茶クッキー
- 抹茶ティラミス
- 抹茶チーズケーキ
- 抹茶マフィン
“映える緑色”と“甘味との相性の良さ”がローカルの嗜好に合っています。
小売・ECでの購買行動
スーパーや自然食品店(Health Store)でも抹茶の棚取りが進んでいます。
- オーガニック優遇
- ラテ用とセレモニアル用の使い分けが浸透
- ECではレビュー重視の比較購買
The Matcha Club のような日系オーナーの抹茶ブランドも人気で、クリーンでトレーサブルな商品ほど売れ行きが良い傾向があります。
人気カフェ・ブランド事例(ローカル&日系)

カフェ文化が成熟しているNZでは、抹茶メニューの品質が年々向上しています。
ローカルカフェの抹茶メニュー最適化
- 茶筅で点てる本格スタイル
- 産地情報を明記
- シロップ不使用のヘルシー路線
- オーツミルク推奨の店が多数
コーヒー文化が強いNZでは、バリスタの品質意識が抹茶にも反映されています。
日系/アジア系ブランド・ポップアップ
日系・アジア系バリスタの存在が市場を底上げしています。
- “本物の抹茶”の味を広めている
- 茶道具(茶筅・茶碗)の普及
- セレモニアルへの興味が急上昇
日本産抹茶は“品質の象徴”として支持されています。
コラボ&季節限定の打ち出し
NZでは季節限定商品が特に人気です。
- 抹茶×桜(春)
- 抹茶×チョコレート(冬)
- 抹茶×マンゴー(夏)
限定メニューはSNS拡散にもつながりやすい傾向があります。
ニュージーランドの小売・ECでの抹茶の広がり

スーパー/自然食品店の棚取り
Countdown・New World などの大手スーパーでも抹茶の棚が広がっています。
- オーガニック抹茶が売れ筋
- ギフトセットの需要が増加
- スーパーフード売場でも展開
Health Store や自然食品店での取り扱いも急増中です。
ECの比較購買行動
ECでは次の項目が特に重視されます。
- レビュー(味・色・泡立ち)
- 産地の説明
- 価格と容量のバランス
- 認証の有無
“レビュー経済”のNZでは、商品ページの情報量が売上を左右します。
ギフト/おみやげ需要
NZにはギフト文化があり、抹茶ギフトセットの需要は高いです。
- Matcha Tea Set
- 抹茶スイーツとセット販売
- ミニサイズ抹茶ギフト
特に観光客の多い都市では人気が高まっています。
日本抹茶ブランドにとってのビジネスチャンス

NZ市場はまだ供給側の競合が少なく、参入余地が非常に大きい国です。
プレミアム/オーガニック訴求
NZは世界でも有数のオーガニック消費国で、以下は強力な武器となります。
- JAS Organic
- USDA Organic
- EU Organic
- 農薬基準の透明性
“高品質=日本産”という認識は広く浸透しています。
プラントベース対応商品設計
ミルク文化に合わせた商品設計が重要です。
- オーツミルクで映える色・香り
- ラテ用グレードの提案
- 低カフェインのニーズ
現地の嗜好に最適化した抹茶は競争力が強いです。
カフェ/ベーカリー向けB2B
NZのB2B向け抹茶はまだ供給が安定していないため、チャンスは大きいです。
- ラテ用抹茶(500g〜1kg)
- ベーカリー用の色映え抹茶
- セレモニアルグレードの上位ライン
体験型プロモーション
カフェ文化が強いNZでは“体験型”プロモーションが最も効果的です。
- 試飲会
- 抹茶ワークショップ
- カフェとのコラボイベント
商品理解が深まり、リピート率向上に直結します。
品質・法規・ロジスティクスの実務ポイント

品質規格・表示の基本
NZ輸出では以下が求められます。
- 原材料名(Matcha)
- 原産国(Product of Japan)
- 賞味期限
- 保存方法
- アレルゲン注意書き(任意)
表示は英語が必須です。
ロット/賞味期限/保管
抹茶輸出では次を徹底する必要があります。
- 遮光
- 低温保管
- 湿気防止
- 賞味期限は12〜18ヶ月が望ましい
品質劣化が早い商品だからこそ、保管デザインが重要です。
配送・関税・通関実務の留意点
- HSコード:0902(茶類)
- NZは関税率が比較的低め
- 検疫は比較的スムーズ
- 破損対策を徹底した梱包が重要
抹茶は軽量で高付加価値なため、輸出に向いている商品カテゴリです。
価格帯とペルソナ設計(B2C/B2B)
B2C(健康志向・ギフト層)
- セレモニアル:$30〜$60/50g
- ギフトセット:$80〜$150
ヘルス層・ヨガ/ピラティス層・ミレニアル女性に人気です。
B2B(カフェ/ベーカリー)
- ラテ用:$70〜$120/kg
- セレモニアル:$150〜$250/kg
品質への理解度が高いカフェが多く、価格より色・香り・泡立ちが重視されます。
価格帯マップ
低価格帯: 中国産グリーンティーパウダー
中価格帯: 日本産ラテ用抹茶
高価格帯: 有機・セレモニアルグレード
プロモーション戦略(SNS&体験)
Instagram/TikTokの運用軸
NZユーザーは“自然光で映える抹茶”に強く反応します。
- オーツ抹茶ラテの動画
- 点てる様子のASMR
- Before/Afterの色比較
- カフェとのコラボ動画
視覚的訴求が非常に効果的です。
レシピ/メニュー共同開発
ローカルカフェとは“共同開発メニュー”が好相性です。
- 抹茶×マンゴー
- 抹茶×チョコレート
- 抹茶スコーン
- 抹茶クッキー
現地の味覚に合わせたレシピ開発はSNS拡散の起点になります。
店舗・イベント連動
- 試飲会
- 抹茶ワークショップ
- 限定メニュー週間
- マーケット出店
カフェ文化が成熟しているNZでは、ライブ体験が購買に直結します。
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まとめ|NZは“品質×体験”で勝つ抹茶市場
ニュージーランドは、健康志向・サステナビリティ・カフェ文化の3つが揃った、世界でも有数の“抹茶が定着しやすい市場”です。都市部を中心に本格的な抹茶ラテが広まり、スイーツ・小売・ECでも拡大が続いています。
日本産抹茶にとっては、
- 高品質
- オーガニック
- 産地ストーリー
- プラントミルクとの相性
といった強みを訴求する絶好の機会です。NZは供給者がまだ限られており、今が最適な参入タイミングといえます。


