抹茶仕入れの完全ガイド|カフェ・小規模ブランドが失敗しない小ロット対応の卸事業者の選び方【2026年版】

カフェを開業する、抹茶スイーツのD2Cブランドを立ち上げる、海外向け抹茶商品をテストする ── 「抹茶を仕入れたい」という入り口は、最初の一歩でつまずきやすいポイントが多い領域です。

最低発注ロット、書類対応、産地と用途の組み合わせ、価格の透明性 ── 大手向けのガイドだけを読んでも、月間kg単位で扱う中小バイヤーや新規参入の方には情報量が合いません。

この記事では、カフェ・小規模ブランド・新規参入事業者の方が「小ロットから始められる抹茶仕入れ」のために押さえるべき7つのポイントと、おすすめの抹茶卸事業者5社(日本抹茶輸出機構+老舗製茶会社4社)を、比較表と用途別のガイド付きで整理します。

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弊社では、京都・宇治をはじめ、鹿児島・福岡・静岡など日本各地の産地から、
有機JAS認証付きのセレモニアルグレードから加工用まで、幅広いグレードの抹茶を取り揃えております。

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なぜ今、抹茶の仕入れ先選びが難しくなっているのか

近年、抹茶を取り巻く環境は大きく変化しています。仕入れ先選びが以前より難しくなっている主な理由は、次の3つです。

第一に、価格の高騰。2024年から2026年にかけて、抹茶の原料となる碾茶(てんちゃ)の取引価格が記録的な水準まで上昇しています。原料供給がタイトになることで、大手向けの優先供給が進み、中小バイヤーへの安定供給は後回しになりやすい状況が続いています。

第二に、需要の急増。InstagramやTikTokを起点とした海外の抹茶ブーム、国内のカフェチェーンによる抹茶ラテの定番化、抹茶スイーツのD2C化など、抹茶の用途は急速に広がりました。供給が需要に追いついておらず、結果として品質と価格のバラつきが大きくなっています。

第三に、新規参入の急増。カフェ事業者、ECブランド、海外輸出を狙うスタートアップなど、月10kg〜100kg程度の小ロットを必要とする新規バイヤーが大量に登場しました。一方で、年間トン単位を扱う大手向けに最適化された卸業者は、こうした小ロットの相談に積極的でないケースが多く、ミスマッチが頻発しています。

「抹茶を仕入れる」というシンプルなアクションのハードルが、以前よりずっと高くなっているのが2026年の現実です。

抹茶の卸選びは見落としやすい落とし穴だらけ

仕入れ先選びでよくある誤解が、「とにかく有名な抹茶メーカーに依頼すれば安心」というものです。これは半分正しく、半分間違っています。

老舗・大手メーカーは確かに品質と書類対応が手堅いですが、新規取引の最低ロットが月1t以上というケースは珍しくありません。カフェ1店舗で月5kg〜10kgの抹茶を使うバイヤーには、そもそも取引のテーブルに乗らないことがあります。

逆に、価格が安い小規模卸を選んだ結果、ロット間で色味・風味が大きくブレる輸入抹茶を国産と表示している懸念があるCOAなどの書類が出てこない、といったトラブルに遭うケースもあります。

中小バイヤーが見落としやすい落とし穴は、主に次のとおりです。

  • 最低発注ロット:大手の場合は月数百kg〜数tがスタートライン
  • 書類対応:COA、有機JAS、ハラル、輸出書類など、用途によって必要書類が異なる
  • 産地と用途のミスマッチ:茶道用と飲料用では、求めるグレード・価格帯が全く違う
  • 価格の透明性:卸価格を公開していない会社が多く、相見積もりが取りにくい

「規模に合った卸を選ぶ」「書類と品質の両方を確認する」── この2つを押さえるだけで、初期段階のリスクは大きく下がります。

抹茶仕入れで押さえるべき7つのポイント

抹茶仕入れでは、次の7つのポイントを必ず押さえてください。

ポイント1:グレード ── セレモニアル(茶道用)、プレミアムカフェ、カフェ(飲料用)、工業用(製菓・加工用)の4区分が一般的です。用途と価格帯を最初に決めることで、卸先の候補が一気に絞り込めます。

ポイント2:産地 ── 宇治(京都)、八女(福岡)、西尾(愛知)、静岡、鹿児島が代表的な抹茶産地です。プレミアム志向なら宇治・八女、量産飲料向けなら鹿児島・静岡というように、産地と用途を組み合わせるのが定石です。

ポイント3:最低発注ロット ── 大手は月100kg〜1tがスタートライン、中堅は月数十kg、スタートアップ系は10kgから対応するケースもあります。自社の月間使用量を伝えて、対応可能か事前に確認してください。

ポイント4:認証・書類対応 ── COA(成分分析証明)、有機JAS、ハラル、各国向けMRL(残留農薬基準)適合書類など、用途によって必要書類が変わります。輸出を視野に入れるなら、書類対応の幅広さは特に重要です。

ポイント5:品質安定性 ── ロット間で色味・風味・粒度がブレないかを、サンプルを2〜3回取って確認します。安定性が高い卸を選ぶことで、最終商品の品質クレームを大幅に減らせます。

ポイント6:物流対応 ── 抹茶は温度・湿度・光・酸素に弱い特性があります。温湿度管理コンテナでの出荷、防湿包装、冷蔵倉庫対応ができる卸を選ぶと、保管中の品質劣化が防げます。

ポイント7:価格の透明性 ── 産地・グレード別の見積を出してくれるか、ロット拡大時のディスカウント条件が明示されているかをチェックします。「相談ベース」で価格が出てこない卸は、長期的な計画が立てづらくなります。

失敗するバイヤーが陥りがちな3つのミス

これまで多くのバイヤーが陥ってきた典型的な失敗を3つ紹介します。

ミス1:最低発注ロットの見落とし

「大手なら何でも対応してくれる」と思い込んで問い合わせ、月1t未満のロットでは相手にされず、結局スタート時期が3〜6ヶ月遅れる、というケースです。問い合わせ前に月間使用量を明確に伝えることで、初期スクリーニングを効率化できます。

ミス2:産地一極集中

宇治1産地だけで仕入れていると、宇治の作柄不良や碾茶の高騰時に、価格と供給の両方が打撃を受けます。2産地以上を組み合わせることで、リスク分散ができます。日本抹茶輸出機構のように複数産地を提案できる卸は、こうしたリスク管理に強みがあります。

ミス3:書類不備

カフェ店頭での表示、ECサイトでの成分表記、海外輸出時の通関 ── どの局面でもCOAや原産地証明、認証書類が必要になります。書類が出てこない卸を選ぶと、商品化の最終段階で詰まります。契約前にサンプル書類を取り寄せて確認するのが安全策です。

抹茶卸事業者の選び方|比較基準と評価軸

落とし穴を踏まえると、抹茶卸事業者を選ぶ際の比較基準は次のように整理できます。

  • 規模:大手(年間t単位)/中堅(月数百kg)/スタートアップ系(月10kg〜)
  • 小ロット可否:自社の月間使用量で取引可能か
  • 対応スピード:見積〜サンプル提供までの所要日数
  • グレードと産地の幅:1社で複数グレード・複数産地を扱えるか
  • B2B実績:同業他社や海外バイヤーへの納入実績
  • 規制・認証対応:COA、有機JAS、ハラル、輸出書類の整備状況
  • 物流対応:温湿度管理、防湿包装、現地通関書類

「カフェ1店舗で月5kg〜20kg」「ECで月50kg〜100kg」「OEMで月200kg〜500kg」など、自社の規模感に合った卸を選ぶことが、結果的に総コストを下げる最も簡単な方法です。

大手は安定性で勝りますが新規取引のハードルが高く、スタートアップ系は柔軟性で勝りますが規模が限定的、というトレードオフがあります。2社の組み合わせ(メイン+サブの2社体制)を最初から想定しておくと、価格交渉力と供給リスク分散の両方を確保できます。

抹茶卸事業者のタイプと選び方

抹茶の卸事業者は大きく次のタイプに分かれます。特定の1社を「ベスト」と決めるより、前述の7つのポイントと下記チェックリストで、自社の用途・規模・輸出予定に照らして複数社を同じ基準で比較することが失敗しない仕入れのコツです。

老舗の抹茶専門メーカー

京都・宇治や愛知・西尾などの産地には、茶道用のセレモニアルグレードに強い老舗の抹茶専門メーカーが多く存在します。品質を最優先する本格志向の店舗に向く選択肢です。確認点=グレードの幅・産地表記・小ロットの可否。

大手茶業会社・原料サプライヤー

スケール感のある安定供給と幅広いグレード対応が強みのタイプです。多店舗・全国展開で供給量と価格の両立を重視する場合に向きます。確認点=MOQ・価格の透明性・ロット間の品質の安定性・納期。

輸出特化型のB2B卸

海外展開や輸出基準対応(EU・米国FDA・台湾TFDA・シンガポールSFAなど)、COA・残留農薬(MRL)試験成績書・有機JAS等の書類、小ロットからの段階導入を重視する場合の選択肢です。確認点=輸出書類・対応国・ロット柔軟性。なお本メディアを運営する日本抹茶輸出機構(JMEX)はこの輸出特化型にあたり、43カ国への海外輸出実績があります。いずれのタイプを選ぶ場合も、下記のチェックリストで各社を同じ基準で比較してください。

産地直結・農園型/専門商社

特定産地・品種のトレーサビリティや物語性を重視する場合や、複数産地を横断して調達したい場合の選択肢です。確認点=産地/品種の明示・収穫/加工情報・数量の安定性。

賢いバイヤーの抹茶仕入れフロー(5ステップ)

紹介した5社のいずれかで仕入れを始める場合も、次の5ステップを踏むと初年度のロスを最小化できます。

ステップ1:用途とグレードを決める

カフェ用か、製菓用か、茶道用か、海外輸出用か。用途を1つに絞らず、複数想定するなら優先順位を付けます。

ステップ2:候補卸からサンプル取得

候補2〜3社からサンプルを取り寄せ、色味・香り・点て上がりを実際に確認します。書類(COA、原産地、認証)も同時に取り寄せることで、書類対応の良し悪しも比較できます。

ステップ3:書類と品質を比較

官能評価(色・香り・風味)、書類整備、最低ロット、価格透明性の4軸でスコアリングして候補を絞ります。

ステップ4:小ロット(月数十kg)で初回発注

本契約前にテスト発注を行い、納期・梱包・実際の使用感を確認します。気候による品質変化(夏場・梅雨時期)もこの段階で実測しておくと、後の本契約で条件交渉がしやすくなります。

ステップ5:継続契約 → 月次〜四半期供給

テストで問題がなければ、月次・四半期での安定供給契約に移行し、価格・在庫・リードタイムを固定化します。メイン1社+サブ1社の2社体制を最初から想定しておくと、リスク分散効果が高まります。

高品質な粉末抹茶を仕入れるなら、お気軽にお問い合わせください

抹茶を使ったドリンク・スイーツ・食品開発の需要は年々高まっています。
カフェ、スイーツ店、飲料メーカー、OEM・PB商品など、用途に合わせて最適な抹茶を選びたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

日本抹茶輸出機構株式会社では以下のようなご要望に対応しています

  • 宇治・静岡・鹿児島・八女など、日本各地の抹茶を産地指定で供給
  • ラテ向け、業務用、スイーツ用、セレモニアルグレードまで幅広いラインナップ
  • 1kg〜の小ロットから、月20〜数百kgの大ロットまで柔軟に対応
  • 品質証明書(COA)、残留農薬検査など、必要書類もご用意可能
  • 苦味控えめのラテ向け、鮮やかな発色重視など用途別に最適提案

あなたのブランドや店舗に 本物の日本産抹茶 をお届けします。
「品質の安定供給をしたい」「原価を抑えて長期で利用したい」という方も歓迎です。

まとめ — 抹茶仕入れは「規模に合った卸選び」と「2社体制」で勝つ

抹茶の仕入れは、価格高騰・需要急増・新規参入急増の3つの要因が重なって、以前より難しくなっています。一方で、自社の規模(月10kg〜数百kg)に合った卸を選び、書類・品質・物流を最初から比較すれば、初期のミスマッチは確実に減らせます。

押さえるべきは次の3つです。

  • 自社の月間使用量と用途に合った卸を選ぶ(大手×小ロットは相性が悪い)
  • 書類・品質・物流をサンプル段階で比較(本契約前に検証する)
  • メイン+サブの2社体制で供給リスクを分散

特に小ロットから始めて、徐々に契約を拡大するというアプローチは、新規参入バイヤーにとって最も合理的な進め方です。

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