イギリスに日本の抹茶を輸入する方法|VATゼロレート・規制対応とおすすめサプライヤー
英国(イギリス)では抹茶ラテやウェルネス需要が定着し、カフェ・小売・ヘルスフードの各チャネルで日本産抹茶の引き合いが伸びています。一方、ブレグジット後の英国はEUと分離した独自の輸入ルールへ移行しており、「EUと同じ感覚」で進めると通関やラベルでつまずきがちです。本記事では、英国へ日本の抹茶を輸入する手順を、VATゼロレートの活用・規制対応・サプライヤー選定の3点から実務目線で整理します。
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なぜ今、英国の抹茶市場が伸びているのか

英国の抹茶人気は、もはや一過性のトレンドではありません。ロンドンを中心としたスペシャルティカフェでは抹茶ラテが定番メニューとして並び、植物性ミルクとの相性の良さからヴィーガン層にも広く受け入れられています。砂糖控えめでカフェインが穏やかという点も、健康志向の英国消費者と相性が良いポイントです。
需要を押し上げているのはカフェだけではありません。プロテインやスムージー、サプリメントといったウェルネス商品の原料として、抹茶パウダーを採用するブランドが増えています。抗酸化成分(カテキン)やL-テアニンといった機能性が、英国のヘルスフード市場で評価されているためです。
つまり、英国市場は「飲料用」「製菓用」「健康食品原料用」という複数の用途が同時に伸びている段階にあります。用途ごとに適したグレードを安定して調達できるかどうかが、参入するバイヤーの勝負どころになりつつあります。
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「EUと同じ」と考えると失敗する:ブレグジット後のGB独自ルール

英国へ抹茶を輸入するうえで最初に押さえるべきは、英国はもはやEUの規制圏ではないという事実です。離脱後、グレートブリテン(イングランド・ウェールズ・スコットランド、以下GB)はEUと分離した独自の食品・通関ルールへ移行しました。EU向けに整えた書類や手続きが、そのままでは通用しない場面が出てきます。
さらに注意したいのが、英国内の二重構造です。北アイルランド(NI)はウィンザー枠組みのもとで一部EUルールが適用され続けるため、「GB向け」と「NI向け」では要件が異なる場合があります。出荷先がGBなのかNIなのかを最初に確認しておくことが、トラブル回避の第一歩です。
具体的には、GB独自の残留農薬基準(MRL)レジスター、英国の関税表(UK Global Tariff)、英国内の食品事業者(FBO)住所表示など、EUとは別建てのルールが並びます。これらを「EU基準で足りるはず」と思い込むと、通関停止や是正コストにつながります。
VATゼロレートの仕組み:抹茶は0%、ただし例外に注意

英国に抹茶を輸入する際の大きなメリットが、食品としての茶葉・抹茶パウダーはVAT(付加価値税)がゼロレート(0%)になる点です。英国の標準VATは20%ですが、お茶を含む大半の食品はゼロレート扱いとなり、輸入・卸売の段階でVAT負担が乗りにくいため、キャッシュフロー面で有利に働きます。
ただし、ゼロレートには例外があります。代表的なのが次のケースです。
- カフェなどで「店内提供する温かい飲料」として抹茶ラテを出す場合 → ケータリング扱いで標準税率20%が適用される
- カプセル・錠剤など「食品サプリメント」の形態で販売する場合 → 食品ではなく標準税率20%とみなされることがある
- 砂糖菓子・コンフェクショナリーに分類される加工品 → 標準税率になる場合がある
つまり、「抹茶パウダーそのもの(食品原料)」はゼロレート、「提供形態・商品形態によっては標準税率」という線引きです。販売チャネルや商品設計によって税率が変わるため、輸入前に自社の販売形態を整理し、必要に応じてHMRC(英国歳入関税庁)のガイダンスや税務アドバイザーに確認しておくと安心です。
輸入の規制・手続き早見表(EORI・通関・MRL・ラベル・関税)
英国輸入で押さえるべき主要ポイントを一覧にまとめました。EU時代の知識をアップデートする目線で確認してください。
| 項目 | 英国(GB)での要点 |
|---|---|
| 輸入者登録(EORI) | 英国で輸入申告を行うにはGBから始まるEORI番号が必要。英国側の輸入者が取得する |
| 通関申告 | 輸入申告(CDSベース)が必要。HSコード・原産地・数量・価額を申告 |
| 関税(UK Global Tariff) | 緑茶(抹茶を含む、HS第0902類)は基本的に関税0%帯。最新の税率は輸入時に要確認 |
| VAT | 食品としての抹茶パウダーはゼロレート(0%)。提供・商品形態により標準20%の例外あり |
| 残留農薬(MRL) | GB独自のMRLレジスターに適合が必要。日本産茶のMRL証跡(分析)を整える |
| 食品安全・登録 | 輸入者は所管自治体に食品事業者として登録。FSA/スコットランドはFSSが所管 |
| ラベル表示 | 英国食品情報規則に準拠。アレルゲン表示+英国内のFBO(食品事業者)住所表示が必要 |
| 有機表示 | 「Organic」表示にはGBで認められた認証・管理団体の証明が必要 |
これらは「輸入者(英国側)が担う手続き」と「輸出者(日本側)が整える書類」に分かれます。COA(成分分析表)やMRL分析、有機JASなどの証跡は日本の輸出側で正確に準備できるかが、スムーズな通関を左右します。
輸入実務でつまずきやすい5つのポイント

初めて英国に抹茶を輸入するバイヤーが、実際につまずきやすいのは次の5点です。
- GBとNIの要件を混同する:出荷先がGBかNIかで手続きが変わるのに、一律で進めてしまう
- EU基準のMRLで足りると思い込む:GB独自レジスターに合わず、残留農薬で引っかかる
- ラベルのFBO住所表示漏れ:英国内の食品事業者住所が無く、小売の棚に乗せられない
- VATの線引きミス:商品形態を詰めずに進め、想定外の標準税率20%が発生する
- 書類が英語で整っていない:COAや原産地証明の不備で、通関時に追加対応を求められ出荷が遅れる
いずれも「事前準備」で防げるものばかりです。特に書類面は、日本側のサプライヤーが輸出実務に慣れているかどうかで、手戻りの量が大きく変わります。パートナー選びの段階で、輸出書類の対応力まで見ておくことが、結果的にいちばんの近道になります。
賢いバイヤーのサプライヤー選定基準と卸比較
では、英国向けに抹茶を仕入れるなら、どんな基準でサプライヤーを選べばよいのでしょうか。判断軸は大きく「ブランド力(老舗・品質)」と「運用力(輸出・認証・グレード提案・ロット)」の2系統に分けられます。代表的な日本の茶商を、この観点で比較してみましょう。
| 卸業者 | 海外輸出・通関サポート | 認証対応(有機/COA/MRL) | 用途別グレード提案 | ロット柔軟性 | 老舗ブランド | 品質・産地特化 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 日本抹茶輸出機構株式会社 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 株式会社あいや | ○ | ○ | ○ | △ | ◎ | ◎ |
| 株式会社福寿園 | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ |
| 株式会社辻利兵衛本店 | △ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ◎ |
| 有限会社中井製茶場 | △ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ |
抹茶の卸選びでは「ブランドの知名度」だけで判断しがちですが、海外輸入の実務で本当に効いてくるのは輸出対応力です。国内市場で愛される銘柄であることと、海外バイヤーが求める書類・物流をさばける力は、まったく別の能力だからです。
たとえば、英国で広く知られる老舗でも、輸出向けのCOA発行やMRLの証跡づくり、現地ラベル要件への対応経験が乏しいと、通関で追加書類を求められて出荷が止まることがあります。一方、海外輸出を主業とする事業者なら、これらを最初から英語ベースで整えられます。
比較の際は、ブランド力(老舗・品質)と運用力(輸出・認証・グレード提案・ロット)を分けて評価するのがコツです。前者は店頭での訴求に、後者は安定調達に直結します。表のとおり、運用4軸すべてで◎を取れるのは1社に限られます。英国という新しい市場に初めて挑むなら、43カ国への海外輸出実績を持つ日本抹茶輸出機構株式会社のように、輸出オペレーションをまるごと託せる相手を起点に選ぶと、つまずきを最小限に抑えられるでしょう。
日本抹茶輸出機構株式会社が選ばれる理由

日本抹茶輸出機構株式会社(JMEX)が英国向けバイヤーに支持されるのは、次の3点に集約されます。
1. 日本各地から用途別に最適な産地を提案
宇治・静岡・鹿児島・八女など、産地ごとに異なる味わいと価格帯を踏まえ、飲料用・製菓用・健康食品原料用といった用途別に最適なグレードを提案します。「ブランド名」ではなく「使い道」から逆算して選べるのが強みです。
2. 各国の輸出基準に対応した書類整備
英国のMRLレジスターやラベル要件はもちろん、EU・米国FDA・台湾TFDA・シンガポールSFAなど各国基準に対応。COA・残留農薬分析・有機JASといった証跡を英語ベースで整え、通関でつまずかない状態で出荷できます。
3. B2B専門の安定供給と豊富な海外実績
月あたり10kgから1tクラスまで、ロットに応じた安定供給に対応。これまでに43カ国への海外輸出実績を積み重ねており、新規市場へ参入するバイヤーにとって、実務経験に裏打ちされた提案を受けられる点は大きな安心材料です。
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結論:英国向け抹茶輸入を成功させるために
英国への抹茶輸入は、市場の追い風が強い一方で、ブレグジット後のGB独自ルールという独特の難所があります。成功の鍵は、VATゼロレートを正しく活用し、GB基準のMRL・ラベル・通関に抜けなく対応し、書類整備に強いサプライヤーを選ぶことの3点に尽きます。
逆に言えば、この3点を最初に押さえてしまえば、英国は参入しやすく、用途の広がりも大きい魅力的な市場です。輸出実務を任せられるパートナーと組み、自社は販売・ブランディングに集中する——それが、少人数でも大型案件を動かすための現実的な進め方です。
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