サウジアラビアで売れる抹茶商品とは?ラテ・スイーツ・ギフト需要を解説

サウジアラビアは今、世界でも有数の勢いで抹茶需要が伸びている市場です。しかし「日本産の抹茶であれば何でも売れる」と考えて仕入れると、色のくすみや用途のミスマッチで在庫を抱えてしまうバイヤーは少なくありません。本記事では、現地で実際に動いているラテ・スイーツ・ギフトという3つの需要を分解し、それぞれに求められる抹茶のスペックと調達のコツをB2B視点で整理します。

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なぜ今、サウジアラビアで抹茶が支持されているのか

背景にあるのは、国家改革「ビジョン2030」による経済・文化の多様化です。人口のおよそ6割が35歳未満という若い構成で、彼らはSNSを通じて世界のトレンドを敏感に取り込みます。非アルコール文化のもとでカフェは重要な社交の場となっており、スペシャルティコーヒー市場の急成長に続く形で、抹茶ラテをはじめとする抹茶ドリンクが定番メニューに加わりつつあります。

近年は女性の社会進出が進み、外食やカフェ利用の頻度がさらに高まりました。リヤドやジェッダの新しい商業施設にはカフェが次々とオープンし、季節を問わず冷たいドリンクが好まれる気候も追い風です。とりわけ鮮やかな緑色のアイス抹茶ラテは、写真映えと清涼感の両面で若年層に強く支持されています。多国籍な在留者が多いことも、新しい味への受容性を高めています。

さらに、抹茶は「ヘルシー」「プレミアム」というイメージとも結びつきます。健康志向の高まりと贈答文化の厚みも相まって、抹茶は飲料・製菓・ギフトの3方向で同時に需要が立ち上がっている――これが現在のサウジ市場の特徴です。一つの商品で複数の販路に展開できる点は、バイヤーにとって大きな魅力といえます。

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「抹茶ならどれでも売れる」という思い込みが招くロス

注意したいのは、現地の嗜好に合わない抹茶は動かないという点です。ミルクと合わせて飲むことが前提のため、ミルクに負けない発色と旨味が求められます。低グレードで色がくすむもの、保管中の酸化で黄ばんでしまうものは、店頭でもオンラインでも敬遠されがちです。現地の消費者は緑の鮮やかさを品質の指標として見ているため、色は売上に直結します。

逆に、ラテ用途に高価なセレモニアルグレードを大量発注してしまい、原価が合わずに採算を崩すケースもあります。つまり問題は「品質の高低」ではなく「用途と商品のミスマッチ」です。まずは売り先の用途を明確にし、そこから逆算してグレードを選ぶ――この順番を守るだけで、ロスは大きく減らせます。次章から、需要カテゴリごとに最適な抹茶の姿を見ていきましょう。

売れ筋①:抹茶ラテ・RTDドリンクの需要

現在もっとも大きいのが、ラテをはじめとするドリンク需要です。カフェチェーン、ホテル、デリバリー主体の専門店に加え、すぐ飲めるRTD(レディ・トゥ・ドリンク)飲料やシロップ・プレミックスの原料用途も拡大しています。デリバリー文化が根づくサウジでは、配達後も色や風味が落ちにくいことも実務上の評価ポイントになります。

ここで選ばれるのは、ミルクに混ぜても緑が映え、程よい旨味と苦味のバランスが取れたラテ向け(culinary)グレードです。ロットごとの色ブレが少なく、価格競争力があり、安定して定期供給できることが採用の決め手になります。アイスでの提供が多いため、冷たいミルクや氷で割っても沈みにくく、発色が保たれることも重視されます。大量かつ継続的に使われるため、サプライヤーには「同じ品質を切らさず届けられるか」が問われます。

売れ筋②:抹茶スイーツ・製菓向けの需要

デザートカフェやベーカリー、チョコレート・アイス・ケーキのメーカーからの引き合いも伸びています。とりわけラマダン明けのイード(祝祭)シーズンはデザート消費が大きく膨らみ、抹茶を使ったメニューやギフト菓子の需要が集中します。クナーファやデーツといった現地の定番スイーツに抹茶を掛け合わせた商品も登場し、新しさと話題性で支持を集めています。

製菓では、加熱や焼成を経ても色がくすみにくく、発色が保たれる製菓用グレードが好まれます。生地やクリームに練り込んだときの分散性、ミルクや砂糖と合わせたときの香りの立ち方も評価ポイントです。ラテ用とは求められる性質が異なるため、用途を分けて調達するのが賢明です。製菓向けはまとまった数量が動く一方で、季節商戦に合わせた納期管理が成否を分けます。

売れ筋③:抹茶ギフト・プレミアム贈答の需要

サウジアラビアは贈答文化が非常に厚く、ここに抹茶の高付加価値チャンスがあります。イードやラマダン、結婚・来客のもてなしなど、贈り物の機会が一年を通じて豊富です。高級感のある缶や化粧箱に入れたセレモニアルグレードの抹茶、茶筅や茶碗を添えたギフトセットは、プレミアム価格帯でも受け入れられます。企業間の儀礼的な贈答や、ホテル・高級レストランのおもてなし用途も見逃せません。

この層には、産地のストーリー、有機認証、伝統的な石臼挽きといった背景情報がそのまま価値として伝わります。単価が高く利益率を確保しやすいため、ラテ・製菓のボリューム需要と組み合わせて扱うことで、収益の柱を分散できます。パッケージの世界観やアラビア語表記への配慮など、見せ方の工夫が単価をさらに押し上げます。

販路別に見るサウジでの抹茶ニーズ

同じ抹茶でも、売る場所が変われば求められる仕様も数量も変わります。主要な販路ごとに、ニーズの違いを押さえておきましょう。

  • カフェチェーン・専門店:最大の入り口。定番のラテに加え、季節限定ドリンクで波が立ちます。コストと発色の両立、定期供給が鍵です。
  • ホテル・高級レストラン:アフタヌーンティーやデザートコースで上位グレードを採用。少量でも単価が高く、品質の安定が重視されます。
  • 小売・スーパー・EC:スティックや缶などパッケージ済み商品で家庭内需要を取り込みます。賞味期限と保管性、わかりやすい表示が重要です。
  • OEM・プライベートブランド:自社ブランドを持ちたい流通・小売向け。中身の品質に加え、ロットや包装の柔軟性が問われます。

販路をまたいで展開するなら、グレードを2〜3段階に分けて持ち、用途と数量に応じて配分するのが現実的です。どの販路を主軸に据えるかを最初に決めておくと、仕入れ計画も在庫設計もぶれません。

用途別に見る「求められる抹茶スペック」比較

3つの需要では、求められるグレードも色味も価格帯も異なります。仕入れの前に、用途ごとの目安を整理しておきましょう。

用途主なグレード重視される点価格帯の目安
ラテ・RTDラテ/culinaryミルク映えする発色・コスト・定期供給中価格帯
スイーツ・製菓製菓用加熱後の色保持・分散性・香り中〜中上価格帯
ギフト・贈答セレモニアル鮮緑・甘みと旨味・産地ストーリー高価格帯

同じ「抹茶」でも、ラテ用にギフト品質は過剰であり、ギフトにラテ用は力不足です。最初に用途を切り分け、それぞれに最適なグレードを当てる――この設計ができるかどうかが、現地での売れ行きを大きく左右します。複数用途を同時に扱う場合は、グレードを分けて在庫を持つと、価格と品質のバランスを取りやすくなります。

日本産抹茶という選択肢 ― 差別化の軸

市場が拡大すると、価格の安い代替品も必ず流入します。原料コストだけを見れば魅力的に映りますが、色の鮮やかさ、旨味と香りの厚み、そして残留農薬の管理水準には、産地による明確な差があります。プレミアムとフォトジェニックさが評価されるサウジ市場では、この品質差が価格差を正当化します。

日本産は産地と等級が明確で、有機JASやトレーサビリティの裏づけを揃えやすい点も強みです。認証や安全性への意識が高いサウジでは、こうした透明性がそのまま信頼につながります。安さで一度選ばれても、色ブレや風味の薄さでリピートが続かなければブランドは育ちません。長く売れる商品をつくるうえで、品質の一貫性は最も確実な投資です。

バイヤーがつまずきやすいポイントと調達基準

サウジ市場で見落とされがちなのは、次のような点です。

  • ハラル・認証の未確認:取扱いや書類が整っていないと販路が一気に狭まります。
  • ロットごとの色ブレ:仕入れるたびに色や風味が変わると、メニュー品質が安定しません。
  • 用途とグレードのミスマッチ:価格と品質のバランスを崩し、採算を圧迫します。
  • 過大なMOQと在庫劣化:抹茶は鮮度が命。中東の高温物流では特に品質低下が早まります。
  • 納期と商戦のズレ:ラマダンやイードの山に間に合わないと、機会損失につながります。

これらを避ける調達基準はシンプルです。①用途別に産地とグレードを設計する、②ハラルや有機、残留農薬(MRL)、COAなど必要書類に対応できる供給元を選ぶ、③色と品質を一定に保つロット管理ができるか確認する、④適正なロットと温度管理された物流を確保する。この4点を満たすパートナーかどうかで、リスクは大きく変わります。とくに高温環境では、冷蔵・遮光を含む輸送と保管の条件をあらかじめ取り決めておくことが重要です。

価格と利益の設計:値づけで失敗しないために

サウジ市場で利益を残すには、用途ごとに価格と原価のバランスを設計することが欠かせません。ラテ・RTDは数量が出る半面、競合も多く価格に敏感です。原価を抑えつつ品質を保てるグレードを選び、回転で利益を積み上げるのが基本になります。一方でギフト・贈答は、パッケージやストーリーを含めた付加価値で単価を引き上げられるため、利益率を確保しやすい領域です。

関税・物流・保管にかかるコストも、最終価格に必ず織り込みます。とくに中東は気温が高く、品質保持のための輸送・保管条件がコストを左右します。為替や仕入れ相場は変動するため、定期的に見直す前提で価格表を組むと、利益を守りやすくなります。数量のラテで売場を押さえ、利益のギフトで採算を底上げする――この二段構えが、現地で長く戦うための値づけの型です。

JMEX(日本抹茶輸出機構)が選ばれる理由

日本抹茶輸出機構株式会社(JMEX)は、上記の調達基準をまるごと満たす体制を整えています。宇治・静岡・鹿児島・八女など日本各地の産地から、ラテ・製菓・ギフトといった用途別に最適な抹茶を提案。ハラル対応をはじめ、EUやFDA、各国の輸出基準に沿ったCOA・MRL・有機JASなどの書類も整えます。そして43カ国への海外輸出実績に裏打ちされた品質管理と安定供給で、月数百kg規模の継続調達にも応えます。

卸業者海外輸出実績認証対応用途別グレード提案ロット対応多国展開サポート
JMEX(日本抹茶輸出機構)
あいや
福寿園
辻利兵衛本店
上林春松本店

この比較表から分かるように、サウジアラビア市場で抹茶商品の販路を拡大するには、「海外輸出実績」「認証対応」「用途別グレード提案」「ロット対応」、そして「多国展開を見据えたサポート体制」を総合的に比較することが重要です。

サウジアラビアでは、抹茶ラテやスイーツ、高級ギフトなど用途が多様化しており、販売チャネルに応じた最適なグレード提案に加え、認証対応や小ロットから継続供給まで柔軟に対応できる体制が、長期的な取引につながります。

成長が続くサウジアラビア市場では、価格だけでなく、現地ニーズに合わせた提案力や輸出対応力、継続供給まで含めた総合力でパートナーを選ぶことが、市場で競争力を高めるポイントになります。

その点、日本抹茶輸出機構株式会社(JMEX)は、「海外輸出実績」「認証対応」「用途別グレード提案」「ロット対応」「多国展開サポート」をバランスよく備えており、サウジアラビア市場への参入や商品展開を検討する企業にとって有力な選択肢の一つといえるでしょう。

サンプルから定期供給までの進め方とまとめ

初めての取引でも、進め方はシンプルです。①用途(ラテ・製菓・ギフト)を伝えてサンプルを請求、②現地の嗜好や価格帯をすり合わせ、③COAや認証書類を確認、④初回ロットでテスト販売、⑤手応えを見て定期供給へ。この順で進めれば、ミスマッチや在庫リスクを抑えながら、無理なく取扱量を増やせます。季節商戦を狙う場合は、サンプル請求から逆算してリードタイムを確保しておくと安心です。

サウジアラビアで抹茶を売るカギは、「何でも売る」ではなく「用途ごとに最適な一品を当てる」ことです。ラテにはコストと発色、製菓には加熱後の色保持、ギフトには鮮緑とストーリー――それぞれの正解を押さえれば、伸びる市場の波にしっかり乗れます。用途設計と安定供給を両立できるパートナーを早めに見つけることが、この成長市場で先行する近道です。まずは扱いたい用途を一つ決め、サンプルで現地の反応を確かめるところから始めてみてください。小さく試し、勝ち筋が見えたら一気に広げる――それがリスクを抑えながら成長市場をつかむ堅実な進め方です。

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よくある質問(FAQ)

サウジ向けの抹茶ビジネスでよく寄せられる質問を、調達の実務目線でまとめました。商談前のチェックリストとしても活用してください。

サウジで一番数量が出る抹茶は?

数量ベースで最も大きいのはラテ・RTD向けのグレードです。一方で、利益率を稼ぎやすいのはギフト・贈答向けのセレモニアルグレード。数量のラテと、利益のギフトを組み合わせるのが定石です。

ハラル対応は必要ですか?

抹茶そのものは植物由来ですが、取扱いや書類が整っていると販路を広げやすくなります。SFDA登録や認証の具体的な手順は、関連記事をご覧ください。

小ロットからでも始められますか?

用途にもよりますが、サンプルや小ロットからのスタートは可能です。まずテスト販売で現地の反応を確かめ、手応えを見ながら数量を引き上げていくと、在庫リスクを抑えられます。

安価な他国産との違いは?

色の鮮やかさ、旨味と香りの深み、残留農薬の管理、そして産地のトレーサビリティに差が出ます。プレミアムとギフトが効くサウジ市場では、日本産の品質がリピートとブランド構築を支えます。

在庫はどのくらい鮮度が持ちますか?

抹茶は光・熱・酸素に弱く、開封後は特に劣化が早まります。中東の高温環境では、冷暗所での保管と早めの回転が基本です。賞味期限だけでなく、開封後の色や香りの変化も見越して発注量を決めると、廃棄ロスを抑えられます。

どの産地の抹茶を選べばよいですか?

用途によって最適な産地は変わります。コクのある宇治、バランスのよい静岡、力強い味わいの鹿児島、香り高い八女など、それぞれに個性があります。ラテ・製菓・ギフトのどれを主軸にするかを伝えれば、用途に合った産地とグレードを絞り込めます。

複数国へ同時に展開できますか?

はい。サウジを起点に、UAEや他の湾岸諸国へ横展開するバイヤーは増えています。国ごとに認証や表示の要件は異なるため、複数国の基準に対応できる供給元を選ぶと、立ち上げがスムーズです。

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