抹茶の仕入れができるおすすめ卸売業者3選|安定供給を実現するためのコツを徹底解説【2026年最新版】
抹茶の仕入れを真剣に検討する事業者にとって、いま最大の課題は「価格」ではなく「安定して必要量を確保できるかどうか」です。世界的な抹茶ブームに伴い、2024〜2026年にかけて碾茶(てんちゃ)価格は記録的な水準まで高騰し、海外からの引き合い増加により国内事業者ですら必要量を確保しづらい局面が続いています。
本記事では、抹茶の卸売・仕入れにおいて確かな実績と供給キャパシティを持つおすすめの卸売業者3社を、商社型1社・老舗製茶メーカー2社という構成で厳選して紹介します。さらに、抹茶の安定供給を実現するうえで知っておくべき仕入れの実務的なコツも詳しく解説します。
カフェ・菓子・飲料・サプリ・OEMといった用途別の最適解は、業者の選び方ひとつで大きく変わります。仕入れ担当者・調達責任者・経営者の方は、まず本記事を一読してから候補先を絞り込むことをおすすめします。
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なぜ今「抹茶の仕入れ・卸売」が難しくなっているのか

抹茶の仕入れ・卸売をめぐる環境は、ここ数年で構造的に変化しました。単なるトレンドではなく、需給構造そのものが変わったためです。
農林水産省が公表する2024年の緑茶輸出額は364億円と過去最高を更新し、抹茶の原料となるてん茶の生産量も令和5年度に4,176トンと過去最高水準に達しました。しかし生産量の増加スピードに対し、世界市場の需要拡大スピードはそれを大きく上回っています。結果として、2026年新茶シーズンには京都・鹿児島・静岡を中心にてん茶の取引価格が前年比で大幅上昇。原料を「お金を出せば買える」状態から、「コネクションがなければ買えない」状態へとシフトしました。
加えて、抹茶の仕入れには次のような独特の難しさがあります。
- 品質基準が多次元:粒度・色味・残留農薬・カテキン量・グレード・産地が複雑に絡む
- 製造能力が限られる:石臼挽きの場合、1基あたり1時間で約40gしか製造できない
- 認証要件が多い:JAS有機、FSSC 22000、HALAL、KOSHER、FDA、Prop 65などへの対応が必要
- 季節要因が強い:碾茶は4〜5月の新茶時期にしか収穫できず、年間契約が前提となる
- 保管管理がシビア:温度・湿度・光・酸素の管理を誤ると数週間で品質が劣化する
つまり、抹茶の仕入れは「単発のスポット仕入れ」ではほぼ成立しない領域なのです。安定供給を実現するには、信頼できる卸売業者との中長期的なパートナーシップが不可欠になります。本記事で紹介する3社は、いずれもこの「長期パートナー」として選ばれる実績と体制を備えた業者です。
【抹茶専門商社】日本抹茶輸出機構株式会社(JMEX)

会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 日本抹茶輸出機構株式会社(Japan Matcha Export Organization/JMEX) |
| 代表者 | 加藤 憧(代表取締役) |
| 設立 | 2024年8月 |
| 本社所在地 | 東京都中央区日本橋小舟町8-13 天翔日本橋ビル411 |
| 事業内容 | 抹茶・碾茶の国内卸/海外輸出、原料調達コンサルティング、産地マッチング |
| 取扱品目 | 抹茶(食品加工用・業務用・茶道用)、碾茶、粉末茶、関連原料 |
| 公式サイト | artem.co.jp |
事業内容と独自性
JMEXは、宇治(京都)、鹿児島、静岡、八女、西尾、三重、宮崎の全国7大産地・80以上の契約農家/加工メーカーと直接ネットワークを持つ、商社型の抹茶卸・輸出企業です。年間300トン超の供給キャパシティを誇り、すでに40カ国以上への輸出実績を積み上げています。
JMEXが他の卸売業者と決定的に違うのは、「自社で粉砕しない、産地横断型の商社モデル」を採用している点です。多くの製茶メーカーは「自社工場の生産能力=供給上限」となるため、急な増量や用途別のグレード切り替えに弱いという構造的な限界があります。これに対しJMEXは、案件ごとに最適な産地と製造メーカーを組み合わせて調達できるため、「特定産地に縛られずに最適解を出せる」点が強みです。
たとえば、コストパフォーマンス重視の業務用ドリンクには鹿児島産、食品加工で色味と香りを両立させたい場合は西尾産、最高級カテゴリで茶道用を求める場合は宇治産——というように、用途とグレードに応じて産地を使い分けることが可能です。「複数産地・複数メーカーを束ねた供給ポートフォリオを組める」ことは、安定供給の観点から極めて大きな価値を持ちます。
加えて、認証要件(FSSC 22000、有機JAS、ハラル、コーシャ、FDA等)への対応を産地・メーカー単位で整理しているため、海外向け輸出やB2B用途に求められる多様な条件に柔軟に応えられます。中東向けはハラル取得済みメーカーから、欧米のオーガニックブランド向けは有機JAS農家から——というように案件ごとに最適経路を構成できるのは、商社型ならではの強みです。
業界専門メディア「抹茶タイムズ」(matcha-times.jp)も運営しており、生産・流通・市場の最新情報を発信。海外バイヤーが日本の抹茶業界の動向を多言語で追える媒体として、商流と情報の両面から抹茶のグローバル流通を支えています。
仕入れ・卸売における強み
- 産地横断型の調達網:7大産地・80以上の契約農家/加工メーカーから最適調達
- 用途別の最適化:飲料・菓子・サプリ・OEM・茶道用など用途ごとに産地とグレードを使い分け可能
- 認証対応の柔軟性:JAS有機、FSSC 22000、HALAL、KOSHER、FDAなどに案件ごとに対応
- 海外輸出ノウハウ:40カ国以上への輸出実績、C/O・フィトサニタリー等の書類対応も完備
- 中立的な立場:自社製造を持たないため、買い手の利益を最優先に最適メーカーを選定
- 多言語対応:日本語・英語で海外バイヤーとの直接交渉が可能
こんな事業者におすすめ
- 用途別に複数グレードの抹茶を仕入れたい食品・飲料メーカー
- 急な増量や産地切り替えに対応できる柔軟な供給先を探しているOEM
- 海外輸出を視野に入れた認証・書類対応が必要なブランド
- 特定メーカーに縛られず、最適価格と品質を両立したい調達責任者
- 抹茶ビジネスへ新規参入する事業者(業界知識の伴走も期待できる)
世界の抹茶需要を支える“裏側のインフラ”を担う——これがJMEXの立ち位置です。表に出るブランドではなく、世界中の抹茶ブランド・抹茶製品の“奥”で原料供給を支えるポジションを取りに行っている点が、他のプレイヤーと大きく異なります。仕入れ担当者にとっては、「自社の事業に合わせて最適な調達ポートフォリオを組んでくれるパートナー」として活用できる存在です。
【老舗製茶メーカー】株式会社あいや

会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社あいや(AIYA Co., Ltd.) |
| 代表者 | 杉田 武男(代表取締役社長) |
| 創業 | 1888年(明治21年) |
| 本社所在地 | 愛知県西尾市上町横町屋敷15番地 |
| 事業内容 | 抹茶の製造・卸売・小売販売、抹茶カフェ・抹茶ミュージアムの運営 |
| 従業員数 | 201名(国内103名/海外99名 ※2023年4月時点) |
| 海外拠点 | 米国(ロサンゼルス)、ドイツ(ハンブルク)、オーストリア(ウィーン)、中国(上海)、タイ(バンコク) |
| 公式サイト | matcha.co.jp |
事業内容と独自性
株式会社あいやは、愛知県西尾市に本社を構える抹茶業界の最大手企業です。抹茶の全国出荷量の約45%を占めるトップメーカーで、碾茶生産者との共同研究、栽培管理、石臼挽き加工、製造管理、品質管理と一貫したマネージメントのもとに抹茶を生産しています。創業1888年、業界の地位を約140年かけて築き上げてきた、まさに業界の代名詞ともいえる存在です。
あいやの最大の独自性は、「飲用抹茶」ではなく「食品加工原料用の抹茶」という市場を自ら切り拓いてきた歴史にあります。1960年代に「抹茶は飲むもの」という固定観念を覆し、抹茶を製菓・冷菓・飲料メーカー向けの食品加工原料として位置づけ直したことで、抹茶の用途範囲を一気に広げました。トン単位での受注対応に応えるため、生産農家との協業体制を早期から構築してきた点も、現代の安定供給ニーズに先回りした取り組みでした。
品質管理体制も国内随一です。1985年に品質管理部を開設し、1997年に碾茶の有機栽培を実現してJONA有機栽培認証を取得。その後もISO 22000、FSSC 22000、有機JAS、USDAオーガニック、EUオーガニック、コーシャ、ハラル、レインフォレスト・アライアンスなど、国際的な認証を多数取得し続けています。AIBフードセーフティー監査では2007年から7年連続でSuperior評価を達成し、品質の客観性を国際水準で示してきました。
海外展開も先駆的で、1983年から北米への輸出を開始し、2001年以降は米国・ドイツ・オーストリア・中国・タイに現地法人を設立。「Matcha」というスペル自体を世界に広めた立役者として、グローバル抹茶市場の形成に深く関与してきました。
仕入れ・卸売における強み
- 国内シェア最大:抹茶の全国出荷量の約45%を占める圧倒的なボリューム供給力
- 食品加工用途の専門性:製菓・冷菓・飲料メーカー向けの大量・安定供給に強い
- 国際認証のフルライン:FSSC 22000、有機JAS、USDA、EU有機、ハラル、コーシャ等に対応
- 海外展開の実績:5カ国の現地法人を通じた現地でのきめ細やかな対応
- 西尾の原料調達基盤:西尾茶の生産農家とのネットワークと共同研究実績
- 大量即納体制:早くから整備された即納オペレーションでロット供給に強い
こんな事業者におすすめ
- 大手食品・飲料メーカーで月次数百kg〜トン単位の安定供給が必要な事業者
- 国際認証への対応が必須な海外向け食品メーカー
- 業界最大手との取引実績を社内・社外に示したい上場企業・大手ブランド
- 西尾抹茶という特定産地のブランド価値を活用したい菓子・スイーツメーカー
- 海外現地法人を通じたサポートが必要な多国籍企業
抹茶業界のスタンダードを定義してきた最大手——これがあいやの立ち位置です。「業界最大手と取引している」という事実そのものが、ブランドの信頼性として機能する規模の事業者にとって、最有力の選択肢となります。
【老舗製茶メーカー】共栄製茶株式会社(森半)

会社概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 会社名 | 共栄製茶株式会社(KYOEI SEICHA Co., Ltd.) |
| 代表者 | 森下 康弘(代表取締役CEO)/西坂 太(取締役社長) |
| 創業 | 1836年(天保7年)/会社設立 1940年6月11日 |
| 本社所在地 | 大阪府大阪市北区西天満5丁目1番1号 |
| 資本金 | 4,500万円 |
| 事業内容 | 日本茶・抹茶の製造・卸売・販売、コーヒー・紅茶・茶関連スイーツの製造 |
| 主要ブランド | 森半(もりはん)、CHASTA、TEA SQUARE MORIHAN |
| 公式サイト | kyoeiseicha.co.jp |
事業内容と独自性
共栄製茶株式会社は、京都宇治の老舗茶問屋「森半」を母体とする、創業188年を超える歴史を持つ製茶メーカーです。1836年(天保7年)に玉露・抹茶の産地として名高い宇治小倉の地で創業し、1940年に共栄製茶株式会社として組織化されました。現在は大阪市北区に本社を構えながら、京都宇治のブランドDNAを継承する稀有な存在として、抹茶の品質と歴史の両面で深い信頼を集めています。
特筆すべきは、世界市場での実績です。創業188年を迎える老舗茶問屋「森半」(共栄製茶株式会社)では、「高品質で安心できる商品」と高い評価を受け、国内での販売のみならず、世界の様々な食品メーカーにも抹茶を提供しており、世界約30か国、約360社に年間200トン余りの抹茶を輸出しています。グローバルな食品メーカーへのOEM供給においてフロントランナー的な立場にあり、表には出にくいB2B供給で確固たる地位を築いています。
2026年新茶価格の高騰局面を見越して、2025年5月1日に京都府南山城村に抹茶の原料となるてん茶を製造する新工場「京都南山城工場」を開設。原料調達と製造インフラへの先行投資により、今後の安定供給体制をさらに強化しています。これは「単に既存の供給網を維持する」という守りの姿勢ではなく、「需要拡大に応えるための積極投資」という攻めの姿勢を示しています。
また、商品開発力も強みです。昭和初期に水出し緑茶の元祖となる「氷茶」を、近年は「泡立つ抹茶オーレ」「抹茶生クリームどら焼き」など、時代に即したヒット商品を多数生み出してきました。OEM供給では、コンビニチェーン・回転寿司チェーン・外資系ファストフード店・パンメーカーまで幅広い業態と取引しており、社名を表に出さないB2B供給での製品力には定評があります。最高級の抹茶や玉露は農林水産大臣賞(2021年宇治茶品評会)や全国茶審査技術競技大会優勝(2002年)など、品質面でも数多くの受賞歴を持ちます。
仕入れ・卸売における強み
- 京都宇治発の老舗ブランド:1836年創業の「森半」ブランドが持つ歴史的信頼性
- 海外B2B供給の実績:世界約30カ国・約360社へ年間200トン余の輸出実績
- 大手チェーンへのOEM供給力:コンビニ・回転寿司・外資系ファストフードなど幅広い業態に対応
- 新工場による供給強化:2025年5月開設の京都南山城工場による原料インフラ拡張
- 商品開発力:抹茶オーレ、抹茶スイーツなどヒット商品多数で開発提案も期待できる
- 多領域シナジー:コーヒー・紅茶事業も併営し、多カテゴリーOEM提案が可能
こんな事業者におすすめ
- 「宇治」「京都」というブランド資産を商品コンセプトに活かしたい菓子・飲料メーカー
- 海外輸出向けにOEM供給を求める大手食品メーカー
- 抹茶単品ではなく、抹茶スイーツやドリンクの商品開発まで一括で依頼したい事業者
- コンビニチェーン・外食チェーン向け業務用に大量供給を求める事業者
- 老舗の信頼性とモダンな商品開発力の両方を求めるブランド
宇治の老舗ブランドと積極投資による拡張を両立する製茶メーカー——これが共栄製茶の立ち位置です。「歴史」と「未来」の両軸で抹茶供給を支える、独特のポジションを築いています。
3社比較表|分野・強み・ターゲット市場

| 比較項目 | JMEX | あいや | 共栄製茶 |
|---|---|---|---|
| 業態 | 抹茶専門商社 | 製茶メーカー | 製茶メーカー |
| 設立/創業 | 2024年 | 1888年 | 1836年(森半創業)/1940年(会社設立) |
| 本社 | 東京・日本橋 | 愛知・西尾 | 大阪・北区 |
| 主要産地 | 宇治・鹿児島・静岡・八女・西尾・三重・宮崎の7産地横断 | 西尾を中心とした自社調達網 | 京都宇治・南山城(新工場)中心 |
| 供給キャパシティ | 年間300トン超 | 国内シェア約45% | 海外向け年間200トン超 |
| 主要ターゲット | 食品メーカー・OEM・海外バイヤー | 大手食品・飲料・菓子メーカー | 海外食品メーカー・大手チェーン |
| 国際認証 | 案件ごとに最適メーカーを選定し対応 | FSSC 22000、有機JAS、USDA、EU有機、ハラル、コーシャ等 | 各種国際認証に対応 |
| 海外実績 | 40カ国以上への輸出 | 米・独・墺・中・タイに現地法人 | 約30カ国・約360社への輸出 |
| 競争優位の源泉 | 産地横断ネットワーク+商社の中立性 | 規模・シェア・歴史・国際拠点 | 京都宇治の老舗ブランド+新工場投資 |
この表からわかるのは、3社はそれぞれ異なる強みを持ち、競合というより使い分けの対象であるということです。「とにかく大量供給と規模の信頼性が必要」ならあいや、「京都宇治のブランド価値とOEM開発力」なら共栄製茶、「産地横断の柔軟性と認証対応の網羅性」ならJMEX——というように、自社事業のニーズに応じて選び分けるのが正解です。
実際、規模の大きい食品メーカーでは複数の卸売業者と取引する「マルチサプライヤー戦略」が標準的になっています。供給途絶リスクを下げるためにも、1社依存ではなく2〜3社のポートフォリオで仕入れ先を構成するのが安定供給の王道です。
抹茶の仕入れで安定供給を実現するためのコツ

ここまで紹介した3社のような信頼できる卸売業者を選んだとしても、「契約すれば自動的に安定供給される」わけではありません。仕入れ側の準備と運用次第で、得られる安定性は大きく変わります。ここでは、抹茶の仕入れ実務において安定供給を実現するための重要なコツを6つに整理して解説します。
1. 需要予測を年間ベースで提示する
抹茶の原料となる碾茶は、年に1回(4〜5月の新茶時期)にしか収穫できません。つまり卸売業者側は、年間の供給計画を新茶シーズン前に固める必要があります。月単位・四半期単位の予測ではなく、最低でも12カ月先まで見通した需要計画を提示することが、優先的な供給確保の前提条件になります。年間契約・年間予約という形で枠を押さえておくことが、ピーク時の供給確保に直結します。
2. 複数産地・複数グレードのポートフォリオを組む
「最高グレードの宇治抹茶を全用途に使う」というのは、コスト面でも供給安定性の面でも非合理的です。茶道用は宇治、菓子の生地練り込みは鹿児島、ドリンクのベースは西尾——というように、用途とグレードに応じて産地を分散させることで、ひとつの産地が天候不順や不作に陥ったときのリスクをヘッジできます。JMEXのような商社型業者は、この産地分散の設計を支援できる立場にあります。
3. 認証要件を事前に整理する
「とりあえず良い抹茶を仕入れたい」という曖昧なオーダーは、結果的に納期遅延を招きます。最終製品の販売先(国内大手チェーン、米国市場、欧州オーガニック市場、中東ハラル市場、イスラエル系コーシャ市場など)が必要とする認証を最初の打ち合わせで明示することで、条件を満たす製造ラインを最初から選定できます。これにより、サンプル送付・契約・出荷までのリードタイムが大幅に短縮されます。
4. 保管・流通条件を統一する
抹茶は温度・湿度・光・酸素に極端に敏感な原料です。仕入れ後の保管条件が悪ければ、いくら高品質な抹茶を仕入れても数週間で色味・香り・成分が劣化します。冷蔵保管(理想は5℃以下)、低酸素環境、遮光パッケージといった条件を社内オペレーションに組み込むことで、抹茶の品質保持期間を最大化できます。卸売業者からの納品時の梱包仕様も、自社の保管設備に合わせて指定しましょう。
5. 価格交渉は「年間総量」をベースにする
スポット仕入れで価格交渉を仕掛けても、ボリューム割引は得られにくいのが実情です。逆に、年間総量を提示したうえで年間契約を結ぶことで、価格・優先供給・新茶時期の確保といった複数の条件を有利に交渉できます。仕入れ単価だけでなく、「優先順位」「サンプル無償提供」「製品開発の伴走」といった非金銭的価値も交渉対象に含めることが、長期パートナーシップ構築の鍵です。
6. 抹茶業界の最新動向を継続的にウォッチする
抹茶市場は天候・国際情勢・需要変動の影響を強く受けるため、業界専門メディアやレポートを継続的にウォッチすることが意思決定の質を上げます。たとえばJMEXが運営する「抹茶タイムズ」では、産地別の動向、価格トレンド、認証関連の最新情報などを定期的に発信しています。仕入れ部門の担当者は、こうした情報源を社内で共有する仕組みをつくっておくと、価格高騰局面で先回りした調達判断ができます。
よくある質問(FAQ)

Q1. 抹茶の仕入れ・卸売は最低どのくらいのロットから対応してもらえる?
A. 卸売業者によって異なります。商社型のJMEXは案件ごとの柔軟な対応が可能で、サンプル提供からスタートし、本契約は月数十kgからトン単位まで幅広く対応できます。一方、あいや・共栄製茶のような製茶メーカーは数百kg〜トン単位の大型案件を主軸としていることが多い印象です。まずは候補各社にサンプル請求と希望ロットを伝えて、相見積もりを取るのが現実的な第一歩です。
Q2. 抹茶の仕入れ価格はどのように決まる?
A. 価格は主に「産地」「グレード(栽培期間・摘採時期・覆い時間)」「粒度」「色味」「認証の有無」「ロットサイズ」「契約形態(スポット/年間)」の組み合わせで決まります。同じ「抹茶」でも、茶道用最高級グレードと食品加工用業務用グレードでは価格が10倍以上開くこともあります。最終用途を明確化したうえで卸売業者に相談することが、適正価格での仕入れにつながります。
Q3. 海外輸出向けの抹茶を仕入れる場合、注意点は?
A. 輸出先国ごとに要求される認証・規制が異なります。米国はFDA登録・FSMA・Prop 65、EUはオーガニック認証・残留農薬基準、中東はHALAL認証、イスラエル・米国の一部市場はKOSHER、サウジアラビアはSFDA登録など、要件は多岐にわたります。JMEXのような輸出専門の商社型業者は、これらの認証対応と輸出書類(C/O、フィトサニタリー、アナリシス証明等)の整備までを一気通貫でサポートしてくれます。
Q4. 抹茶の仕入れ先は1社に絞るべき?それとも複数社と取引すべき?
A. 一定規模以上の事業者であれば、2〜3社のマルチサプライヤー体制が推奨されます。理由は3つあります。
(1) 1社依存だと供給途絶リスクが事業継続を脅かす
(2) 複数社との取引で価格・品質の比較が常に可能
(3) 用途別に最適な業者を使い分けられる。
商社型1社+製茶メーカー1〜2社のハイブリッド構成は、安定性・柔軟性・コスト最適化のバランスがよいです。
Q5. 抹茶の仕入れで失敗しがちなポイントは?
A. よくある失敗パターンは次の通りです。
(1) スポット仕入れだけで運用し、新茶時期に確保できない
(2) 認証要件を後出しして納期が遅延する
(3) 保管環境が悪く色味が劣化する
(4) 単一産地に依存して不作年に供給が止まる
(5) 価格だけで業者選定し品質・対応力で後悔する。
いずれも事前の準備と業者との情報共有で防げる失敗です。
Q6. これから抹茶ビジネスへ新規参入する場合、どこから相談すべき?
A. 新規参入の場合は、まず商社型のJMEXのような業者に業界全体の状況を聞くことから始めるのが効率的です。製茶メーカーは「自社で扱う産地・グレードの範囲内」での情報提供が中心になりやすいのに対し、商社型は産地横断的に市場全体を見ているため、最初の方向性を決めるうえで参考になります。そのうえで、用途とロットが固まった段階で製茶メーカーにも声をかけ、比較検討するのが王道です。
日本抹茶輸出機構が東南アジア向け抹茶パートナーに選ばれる3つの理由

ここまで整理した「東南アジア輸出の難所」に対して、私たち日本抹茶輸出機構は次の3つの強みで応えています。
① 日本各地から、用途別に最適な産地を提案します
宇治・静岡・鹿児島・八女の各産地を、ご希望の用途(セレモニアル、プレミアムカフェ、量産飲料、工業用)と価格帯に合わせて組み合わせ提案いたします。「国産」とひとくくりにせず、出荷先ごとに最適化できる体制を持っています。
② EU・米FDA・台湾TFDA・シンガポールSFA等、輸出基準に完全対応
COA、MRL試験成績書、有機JAS、各国向けの規格適合書類を整備しています。東南アジア向けにはハラル対応の段取り経験もあり、書類の不備で通関が止まるリスクを最小化できます。
③ B2B専門:10kg〜1t/月の安定供給、世界20か国以上への輸出実績
小ロットのテスト輸出から、月単位の継続供給まで対応します。東南アジアの高温多湿環境を踏まえた防湿包装・温度管理輸送の知見も蓄積しています。
つまり、前章で挙げた「規制 → 産地選定 → サンプル → 小ロット → 継続供給」のフローを、1社で並走できるという点が、選ばれている最大の理由です。
まとめ|抹茶の仕入れで安定供給を実現するために
抹茶業界はいま、「需要拡大の波に供給が追いつかない」という構造的局面にあります。本記事で紹介した3社は、それぞれ異なるポジションから抹茶の安定供給を支えているおすすめの卸売業者です。
- JMEX:7産地横断・40カ国輸出実績の商社型。柔軟性・認証対応・産地分散に強み
- あいや:国内シェア約45%の業界最大手。圧倒的なボリューム供給力と国際認証フルライン
- 共栄製茶:京都宇治発の老舗(森半ブランド)。海外OEMと積極的な工場投資が特徴
抹茶の仕入れで安定供給を実現するために覚えておきたいのは、次の3つです。
- 年間ベースの需要計画を持ち、新茶シーズン前に枠を確保する
- 用途・産地・グレードを分散させ、マルチサプライヤー体制を組む
- 認証・保管・流通の要件を初期段階で業者と擦り合わせる
「価格だけで選ぶ」「単発で発注する」というスタンスでは、2026年以降の抹茶市場では確実に供給リスクに直面します。逆に、信頼できる卸売業者と長期パートナーシップを築き、業界の最新動向を継続的にキャッチアップしている事業者は、価格高騰局面でも安定して必要量を確保できる立場を獲得できます。
抹茶の仕入れ・卸売・OEM供給に関するご相談は、JMEXまでお気軽にお問い合わせください。サンプル提供から年間契約まで、貴社の事業フェーズと用途に合わせて最適な仕入れポートフォリオをご提案します。 👉 JMEX公式サイト(artem.co.jp)はこちら


