【2025年最新版】世界的な抹茶ブームの実態と広がる可能性|健康志向とSNSが後押し

抹茶ブームは一過性では?」——その問いへの答えは明確です。抹茶の世界需要は構造的に拡大しています。2025年4月の輸出額は前年比185%増の47億円です。しかし同時に、供給不足・模倣品・価格高騰というリスクも顕在化しています。この記事では最新輸出データと地域別トレンドを解説します。また、B2Bバイヤーが知るべきリスクと対策もまとめました。

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数字で見る抹茶ブームの現実|2025年輸出データ

まず最新データで実態を確認します。数字が市場の底堅さを証明しています。

輸出額が前年比185%増に急拡大

農林水産省の資料によると、2025年4月の日本茶輸出額は47億778万円です。前年同月比で約1.85倍に急増しました。また、うち粉末茶(主に抹茶)の割合は金額ベースで83%です。さらに輸出量も120%増を記録しました。

項目2024年4月2025年4月増減
総輸出量3,920トン4,708トン+120%
総輸出額約25.3億円約47.1億円+185.7%
粉末茶の割合(金額)約67%83%拡大

これは一時的な数字ではありません。また、過去10年を通じて輸出量は約2.5倍に拡大しています。つまり、抹茶市場の成長は構造的なものです

国別輸出データと粉末茶比率

以下が2025年4月の主要輸出先と粉末茶比率です。

国名輸出金額(万円)粉末茶比率
アメリカ20,50485.0%
イギリス3,35196.4%
ドイツ3,12792.4%
カナダ2,39196.6%
シンガポール1,30697.6%
UAE1,20592.4%
サウジアラビア1,16296.5%

イギリスでは前年比568%増を記録しました。またタイは前年比390%増です。UAE・フィリピン・ベトナムも100%以上の伸びを示しています。粉末茶比率の高さは、抹茶ラテや菓子原料として定着していることを示しています。

なぜ抹茶は世界に広がったのか|3つの成長要因

出典:大井川茶園 (https://www.ooigawachaen.co.jp/blog/2021/04/12/825)

抹茶が世界的ブームになった背景には3つの構造的な要因があります。

要因①健康志向とスーパーフードとしての地位

抹茶が世界で受け入れられた最大の理由は健康訴求力です。科学的根拠に支えられています。抹茶にはカテキン・テアニン・ビタミン類・食物繊維が豊富に含まれています。また2020年にMolecules誌のレビューが発表されました。抹茶のポリフェノール抗酸化力が一般的な緑茶より高いことが確認されました。

さらに抹茶は茶葉を粉末ごと飲みます。そのため不溶性成分まで摂取できる「丸ごと摂取」が評価されています。欧米では「スーパーフード」「クリーンな覚醒剤」として定着しています。この健康志向はライフスタイルの変化と連動しているため、簡単には逆転しません。

要因②SNSとセレブが火付け役になった

健康という機能的価値があります。加えて、SNSによるビジュアル訴求が第2の成長エンジンです。2024年のTikTokで「#matcharecipe」が5億回超再生されました。また「#matchalatte」も5億回以上再生されています。

セレブの影響力も大きいです。エマ・チェンバレンが自身のブランドで抹茶ラインを展開しています。また、ビリー・アイリッシュやミランダ・カーも抹茶ライフをSNSで発信しています。さらにK-POPアイドルも抹茶愛を発信しています。そのため抹茶は洗練されたライフスタイルの象徴として認識されています。

要因③カフェ文化・和食ブームとの相乗効果

世界的なカフェ文化の拡大と和食ブームも抹茶需要を後押ししています。北米では「SUSHI + MATCHA」のコース提供が人気です。また欧州の高級和食店では「抹茶ティラミス」が定番化しています。さらに「抹茶フォンダン」も人気です。さらに中東・ASEANでは現地食材との「フュージョン抹茶」がトレンドです。カフェ需要が高い国ほど粉末茶比率が高いです。多くの国で90%以上という結果がデータで確認されています。

地域別トレンド|どこで・どう売れているのか

市場によって求められる抹茶の形態と用途が異なります。B2Bバイヤーとして、地域特性を把握することが重要です。

北米・欧州|カフェ需要が市場をけん引

北米ではニューヨークやロサンゼルスで抹茶専門カフェが増加しています。また「Matcha Bar」などが朝のルーティンとして定着しています。さらに「Cha Cha Matcha」も人気を集めています。欧州では有機認証取得の高単価商品への需要が強いです。そのためセレモニアルグレードの指名買いも増加しています。

バイヤーへの示唆: 北米は大ロット・低価格帯への需要が中心です。しかし欧州は有機認証・産地ストーリーが差別化要因になります。

中東|ウェルネス志向の高級市場として台頭

ドバイ・サウジアラビア・イスラエルでは抹茶ラテを扱うカフェが急増しています。また「ウェルネス志向の高級ドリンク」として定着しています。さらにアーモンドミルクや豆乳との組み合わせが人気です。ハラール対応品であれば参入障壁は低いです。そのため高所得層向けのプレミアムポジショニングが有効な市場です。

バイヤーへの示唆: ハラール対応とCOA提出が必須です。また高品質・産地明示が購買決定につながります。

東南アジア|若年層主導の高成長エリア

タイ・ベトナム・フィリピン・マレーシア・シンガポールで需要が急拡大しています。また「抹茶+タピオカ」「抹茶モンブラン」などのハイブリッド商品が若者に人気です。さらに現地企業による抹茶製品開発も進行しています。オーガニック・ビーガン仕様との親和性が高く、今後の市場拡大が見込まれます。

バイヤーへの示唆: スイーツ・デザート用途のグレード選定が重要です。また現地企業とのOEM展開も選択肢に入ります。

成長市場の裏にある3つの構造的リスク

成長性が確かだからこそ、リスクを正確に把握することが重要です。楽観的な見通しだけで参入すると思わぬ落とし穴にはまりかねません。

リスク①供給不足と価格高騰

京都・宇治の碾茶入札価格は過去5年間で約4倍に高騰しました。また2025年春の入札では、老舗・中村藤吉本店すら入札を見送りました。創業170年の名店です。さらに、丸久小山園や一保堂茶舗が販売制限・価格改定に踏み切りました。

供給不足の背景には構造的な問題があります。生産者の平均年齢は65歳以上です。また石臼製粉は1時間で約40gしか生産できません。そのため急増する需要に生産が追いつかない状態が続いています。肥料価格は2020年比で1.6〜1.8倍に上昇しています。さらに気候変動による品質不安定も加わっています。

対策: 複数産地との長期契約を検討してください。また年間発注で優先枠を確保することが重要です。

リスク②転売・模倣品問題

国内で購入した宇治抹茶が海外で2〜5倍の価格で転売されています。また品質表示を偽った中国産”宇治抹茶”模倣品の流通も問題化しています。さらに高品質の手摘み抹茶は希少化が進行しています。これにより茶道家や稽古用抹茶の確保が困難になっています。

対策: COA・産地証明・有機認証の提示を必ず求めてください。また信頼できるサプライヤーとの直接取引が最重要です。

リスク③生産コスト上昇と担い手不足

煎茶から碾茶栽培へ転換する農家が増えています。その結果、煎茶・玉露の生産量が減少しています。また価格は20〜30%上昇しています。さらに熟練技術者の高齢化と担い手不足が加速しています。そのため産地から慎重な声が増えています。「リスクが大きすぎる」という意見もあります。

B2Bバイヤーが今すぐ押さえるべき対策

以下のチェックリストで仕入れ体制を確認してください。

調達リスク対策

  • 複数産地・複数サプライヤーでバックアップ体制を持つ
  • 年間発注契約で優先枠を確保する
  • 価格変動条件を事前に合意する

品質・証明書の確認

  • COA(成分分析書)の提出を必須条件にする
  • 産地・茶期・品種の明示を求める
  • 有機JAS・USDAなど認証の提示を確認する

用途・規制への対応

  • 輸出先のMRL基準に対応した原料か確認する
  • 用途(ラテ・製菓・OEM)に合ったグレードを選ぶ
  • ハラール認証が必要な市場かを事前確認する

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まとめ|抹茶ブームを「ビジネスチャンス」に変えるために

本記事の要点を整理します。

成長の実態

  • 2025年4月の輸出額は前年比185%増の47億円
  • 粉末茶比率が83%に拡大し、抹茶が輸出の主役
  • 北米・欧州・中東・東南アジアで需要が多極化

3つの成長要因

  • 健康志向の定着(科学的根拠あり)
  • SNS・セレブによる拡散(視覚的・文化的訴求)
  • カフェ文化・和食ブームとの相乗効果

3つのリスク

  • 供給不足と価格高騰(長期契約で対応)
  • 転売・模倣品(COA・産地証明で防衛)
  • 生産コスト上昇・担い手不足(複数産地分散で対応)

抹茶ブームは構造的なトレンドです。しかし参入・調達には判断力と適切なパートナーが必要です。品質・供給安定性・規制対応の3点を押さえることが大切です。そのようなサプライヤーと組むことで長期的な競争優位を確立できます。

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