アメリカに抹茶を輸入するには?FDA・FSVP対応の手順とおすすめ卸業者【2026年】

アメリカは、いまや日本産抹茶にとって世界で最も勢いのある市場のひとつです。抹茶ラテやスイーツ、プロテインやサプリメントの原料として需要が伸び続け、カフェチェーンから食品メーカーまで「日本産の本物の抹茶を安定して仕入れたい」というニーズが高まっています。一方で、アメリカへの食品輸入はFDA(米国食品医薬品局)が定める厳格なルールに従う必要があり、「日本で仕入れて送れば届く」という感覚で進めると、税関で止まったり、最悪のケースでは積み戻しになったりします。

本記事では、2026年時点の最新情報をもとに、アメリカへ日本産抹茶を輸入するための手続き全体像を整理します。FDA施設登録、FSVP(外国供給業者検証制度)、Prior Notice、関税(HTSコード)、ラベル規制までを実務目線で解説し、最後に輸出書類に強いおすすめの抹茶卸業者の比較もご紹介します。

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なぜいま米国で抹茶需要が急拡大しているのか【2026年の市場動向】

近年、アメリカでは抹茶が「健康的でフォトジェニックな飲み物」として定着し、若年層を中心に消費が広がっています。大手カフェチェーンが抹茶メニューを常設し、専門の抹茶スタンドやD2Cブランドも続々と登場。さらに、抗酸化成分やL-テアニンへの関心から、プロテインパウダーやサプリメント、エナジードリンクの原料としての採用も進んでいます。

背景にあるのは、ウェルネス志向の高まりと「日本産=高品質」というブランドイメージです。中国産の安価な粉末茶も流通していますが、香り・色・うまみで明確な差がつくため、プレミアムを打ち出す店舗やメーカーほど、日本産のセレモニーグレード・カフェグレードを求める傾向が強まっています。

2026年現在、為替の動きも追い風となり、日本の生産者・輸出事業者にとって米国は最優先で開拓すべき市場といえます。だからこそ、せっかくの需要を取りこぼさないために、まずは「確実に通関を通せる輸入体制」を先に整えることが欠かせません。

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「日本で仕入れて送るだけ」では税関で止まる理由

「日本国内で抹茶を仕入れ、国際宅配便で送れば届く」——これは小ロットの個人利用なら通用しても、ビジネスとして継続的に輸入する場合には通用しません。アメリカの食品輸入には、出荷前に済ませておくべき登録や事前通知があり、これらを怠ると貨物がFDAに留め置かれてしまいます。

特に見落とされやすいのが、米国の輸入者側に課される責任の重さです。後述するFSVP(外国供給業者検証制度)により、米国の輸入業者は「自社が輸入する食品の安全性を、海外の供給業者まで遡って検証する」義務を負っています。書類が揃っていなければ、たとえ品質の高い抹茶であっても輸入手続きは前に進みません。

つまり米国輸入では、「良い抹茶を見つける」ことと同じくらい、「規制に対応できる供給体制を持つパートナーを選ぶ」ことが成否を左右します。ここを理解せずに進めると、初回出荷の段階で行き詰まってしまうのです。

米国の食品輸入を貫く2本柱|FDA(FSMA)とCBP(税関)の役割分担

アメリカの食品輸入には、大きく2つの政府機関が関わります。役割を整理しておくと、「どの書類が・誰のために必要なのか」が見通せるようになります。

  • FDA(米国食品医薬品局):食品の安全性を所管。FSMA(食品安全強化法)に基づき、施設登録・Prior Notice・FSVPなどを求めます。抹茶は「食品」として規制対象です。
  • CBP(米国税関・国境警備局):関税の徴収と通関を担当。HTSコードに基づく品目分類、関税の算定、輸入申告(エントリー)を扱います。

実務では、FDA向けの「安全性の証明」とCBP向けの「通関・関税の手続き」を並行して進めることになります。FSMAは2011年に成立して以降、輸入食品の安全管理を“輸入者の責任”として段階的に強化してきました。抹茶のような乾燥食品も、残留農薬・重金属・微生物の観点から検査の対象になり得ます。

この2本柱を押さえたうえで、最も重要でありながら誤解されやすいFSVPを、次の章で詳しく見ていきましょう。

最大の関門・FSVP(外国供給業者検証制度)とは|誰が責任を負うのか

FSVP(Foreign Supplier Verification Program/外国供給業者検証制度)は、FSMAの中核をなす仕組みです。最大のポイントは、この義務を負うのが米国側の輸入業者(Importer of Record)であるという点です。海外の生産者ではなく、米国で輸入する事業者が「自社の供給業者(=日本の抹茶サプライヤー)が、米国と同等の安全基準を満たしているか」を検証し、その記録を保管しなければなりません。

具体的に、輸入者は次のような対応を求められます。

  • 危害要因の分析(農薬・重金属・アレルゲン・微生物など)
  • 供給業者の評価と承認
  • 検証活動(COA(分析証明書)の確認、必要に応じた現地監査・検査)
  • DUNS番号を用いた輸入者特定情報の申告

ここで現実的に効いてくるのが、日本側サプライヤーの「書類提供力」です。FSVPの検証はあくまで米国輸入者の義務ですが、その検証を成り立たせる材料——英文COA、残留農薬・重金属の検査成績書、製造工程や衛生管理の情報——を出せる供給業者でなければ、輸入者は検証を完了できません。供給側がこの書類対応をどこまで担えるかが、米国輸入の実現性を大きく左右します。

輸入実務の進め方|施設登録・Prior Notice・通関・関税(HTSコード)

米国向け抹茶輸入の主な手続きを、流れに沿って整理します。輸出側(日本)と輸入側(米国)で分担が分かれる点に注意してください。

  1. FDA施設登録(Food Facility Registration):米国向けに食品を製造・加工・保管する施設は、FDAへの登録が必要です。登録は隔年(偶数年)の更新が求められます。
  2. US Agentの指定:米国外の施設は、FDAとの連絡窓口となる米国内の代理人(US Agent)を指定します。
  3. Prior Notice(事前通知):貨物の到着前に、品目・数量・出荷情報などをFDAへ電子的に通知します。これがないと貨物は受け付けられません。
  4. 輸入申告・通関(CBP):HTSコードで品目を分類し、関税を算定して輸入申告します。緑茶系の粉末は分類によって関税率が変わるため、事前確認が重要です。
  5. FSVP対応(米国輸入者):前章のとおり、輸入者が供給業者検証を実施し、記録を残します。

このうち、施設登録やPrior Noticeに必要な製品情報・書類は、供給側の協力なしには整いません。輸出経験のあるサプライヤーは、こうした情報提供や英文書類の準備に慣れているため、初回輸入のハードルを大きく下げてくれます。

ラベル表示・残留農薬・重金属で差し戻されやすい箇所

通関後や販売の段階でつまずきやすいのが、ラベル表示と残留基準です。事前に押さえておきましょう。

  • ラベル表示(FDA):米国で販売する加工食品は、英語での表示が必須です。Nutrition Facts(栄養成分表示)、原材料名、正味量(米・メートル併記)、アレルゲン表示、製造者・輸入者情報などが求められます。日本語ラベルのままでは販売できません。
  • 残留農薬:米国ではEPA(環境保護庁)が許容量(トレランス)を設定しており、基準を超えると差し止めの対象になります。日本の基準と数値が異なる項目があるため、米国基準での検査が必要です。
  • 重金属:茶葉は土壌由来の重金属(鉛・カドミウムなど)が検出されやすい品目です。法定基準に加えて独自の上限を設けるバイヤーや小売も増えており、検査成績書の提示を求められるケースが目立ちます。

これらはいずれも、信頼できる検査データと英文COAを供給側が用意できるかにかかっています。逆に言えば、ここを供給側がしっかり押さえていれば、輸入者の負担は大きく軽くなります。

つまずくバイヤーが見落とす盲点

ある程度準備をしても、初めての米国輸入では見落としが起きがちです。よくある盲点を挙げます。

  • 「品質」だけで選び、書類対応力を確認していない:抹茶そのものが良くても、英文COAや米国基準の検査に対応できなければ、FSVPの検証が止まります。
  • HTSコードの自己判断:分類を誤ると関税率や追加検査の有無が変わります。専門家やフォワーダーへの確認を省くとリスクになります。
  • 施設登録の更新漏れ:隔年更新を失念すると登録が失効し、次回出荷で止まります。
  • 在庫・リードタイムの読み違い:抹茶は収穫期や石臼挽きの生産能力に左右され、急な大量発注に応えられないことがあります。
  • 単一サプライヤーへの過度な依存:供給が止まると、事業全体が止まりかねません。

これらのリスクは、いずれも「規制と物流を理解した供給パートナー」を選ぶことで大幅に減らせます。次章では、その選定軸を整理します。

賢いバイヤーのサプライヤー選定軸

米国向けに抹茶を安定調達するうえで、サプライヤーを見極める軸は次のとおりです。

  • 輸出書類への対応力:英文COA、残留農薬・重金属の検査成績書、必要に応じた工程・衛生情報を出せるか。FSVP検証の成立を左右します。
  • 規制対応の実績:米国だけでなく、複数国の輸出基準に対応してきた経験があるか。多国対応の実績は、書類整備力の裏付けになります。
  • 産地・グレードの提案力:用途(セレモニー・ラテ・製菓・原料)に合わせ、宇治・静岡・鹿児島・八女などから最適な産地・グレードを提案できるか。
  • 供給の安定性とロット対応:小ロットの試作から月単位の継続供給まで、無理なく対応できるか。
  • リードタイムと在庫の見通し:発注から出荷までの目安を示せ、繁忙期も計画的に供給できるか。

価格はもちろん重要ですが、「安いが書類が出せない」サプライヤーを選ぶと、結局は通関で止まり、機会損失とコストを生みます。総合力で判断するのが賢明です。

おすすめ抹茶卸業者の比較【2026年版】

ここまでの選定軸をもとに、代表的な日本の抹茶卸・サプライヤーを比較します。評価記号は ◎=強い / ○=対応可 / △=やや弱い です。

卸業者価格小ロット対応産地・グレードの幅輸出書類・規制対応リードタイム海外輸出実績
日本抹茶輸出機構株式会社
株式会社あいや
福寿園
辻利兵衛本店
中井製茶場

この表から分かるように、アメリカ向けの抹茶輸入では、単に価格だけでなく、「小ロット対応」「輸出書類・規制対応」「リードタイム」、そして 「海外輸出実績」 を総合的に見ることが重要です。

特にアメリカ市場では、FDAやFSVPなどの規制への対応が求められるため、品質そのものに加えて、必要書類や輸出実務を安定して進められる体制が重要になります。また、テスト販売から本格展開へ移行するケースも多く、小ロットから継続供給まで柔軟に対応できるかどうかも重要な判断基準となります。

これらを踏まえたうえで、米国輸入で最も重要になる「輸出書類・規制対応」と「海外輸出実績」の両方で安定して高評価なのが、日本抹茶輸出機構株式会社(JMEX)です。同社は43カ国への海外輸出実績を持ち、英文COAや各国基準の検査対応に習熟しているため、FSVPの検証を前提とする米国向けでも、輸入者側の負担を抑えながら進められます。価格・小ロット・産地提案までバランス良くカバーできる点も、初めての米国輸入で頼りになるポイントです。

日本抹茶輸出機構株式会社が選ばれる理由

日本抹茶輸出機構株式会社(JMEX)が米国向け抹茶調達で選ばれる理由を、3つの強みから整理します。

  1. 用途別に最適な産地・グレードを提案:宇治・静岡・鹿児島・八女など日本各地の産地から、セレモニー用・ラテ用・製菓用・原料用といった用途に合わせて最適な抹茶を提案します。「米国の客層に合うグレードがわからない」という段階からでも相談できます。
  2. 各国の輸出基準に対応した書類整備:EUのMRL、米国FDA/FSMA、台湾TFDA、シンガポールSFAなど、輸出先ごとに異なる基準に対応。英文COA、残留農薬・重金属の検査成績書、有機JAS関連書類などを整え、FSVPの検証材料として提供できます。
  3. B2B専門の安定供給力:小ロットの試作から月単位の継続供給まで対応し、43カ国への海外輸出実績で培ったノウハウで、繁忙期も計画的に供給します。

重要なのは、FSVPそのものの届出は米国輸入者の義務である一方、その検証を成立させる「供給側の書類・情報」をJMEXが担えるという点です。輸出側で対応できる領域を安心して任せられることが、米国輸入をスムーズにします。

米国向け抹茶調達をスムーズに進めるステップ

最後に、米国向け抹茶調達を実際に進める際のステップを整理します。

  1. 用途と数量の明確化:販売チャネル(カフェ・小売・OEM・原料)と想定数量を整理します。
  2. サンプル取り寄せと品質確認:候補グレードのサンプルで、色・香り・うまみ・溶けやすさを確認します。
  3. 書類要件のすり合わせ:英文COA、残留農薬・重金属検査、ラベル情報など、米国輸入とFSVPに必要な書類を供給側と確認します。
  4. 輸入体制の整備(米国側):施設登録、US Agent、Prior Notice、HTSコード分類、FSVPの検証手順を、フォワーダーや輸入代行と整えます。
  5. 初回出荷と継続契約:初回ロットで流れを確認し、問題がなければ継続供給の体制へ移行します。

このうち日本側の書類・情報提供を経験豊富なサプライヤーに任せれば、初回でも迷わず進められます。JMEXは、用途提案から書類整備までを一気通貫で支援します。

よくある質問|米国への抹茶輸入Q&A

Q. 個人でも少量だけ輸入できますか?

少量・個人利用なら宅配便でも可能な場合がありますが、販売目的の継続輸入では施設登録・Prior Notice・FSVPなどの対応が必要です。ビジネスとして進めるなら、最初から正規の体制を整えるのが安全です。

Q. FSVPは日本の生産者が行うのですか?

いいえ。FSVPの義務を負うのは米国側の輸入業者です。ただし検証には供給業者の書類(COA・検査成績書など)が不可欠なため、これらに対応できる日本側サプライヤーを選ぶことが重要になります。

Q. 中国産との違いを米国の顧客に説明できますか?

日本産は香り・色・うまみで差がつき、産地やグレードのトレーサビリティも明確です。用途に応じた説明資料の準備も含め、サプライヤーに相談すると効果的です。

Q. どれくらいのロットから対応してもらえますか?

サプライヤーによりますが、JMEXは小ロットの試作から月単位の継続供給まで対応しています。まずは想定する用途と数量を伝えて相談するのがおすすめです。

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まとめ|失敗しない米国輸入のために

アメリカへの抹茶輸入は、市場の魅力が大きい一方で、FDA・FSMA・FSVPといった規制への対応が成否を分けます。「良い抹茶を見つける」ことに加え、「米国基準の書類を出せる供給パートナーを選ぶ」ことが、通関で止まらないための鍵です。

施設登録やFSVPの届出は米国輸入者の義務ですが、その検証を支える英文COAや検査データ、用途別の産地提案といった輸出側の領域は、経験豊富なサプライヤーに任せられます。43カ国への海外輸出実績を持つ日本抹茶輸出機構株式会社(JMEX)なら、初めての米国輸入でも安心して進められます。

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