バーレーンで日本産抹茶が選ばれる理由|GCC市場への第一歩として注目

GCC(湾岸協力理事会)6か国の中で、バーレーンは人口およそ150万人と最も小規模ながら、一人あたりGDPが高く、外国投資に開かれた自由な貿易環境を持つ「GCC市場のテストベッド」として世界的に注目を集めています。近年、マナーマ市街のスペシャルティカフェやホテルラウンジでは、日本産の粉末抹茶を使ったラテやスイーツが定番化しつつあります。一方で、バーレーン特有の規制・気候条件を理解しないまま参入し、思うような結果を出せずに撤退するバイヤーも少なくありません。この記事では、バーレーン市場が今なぜ日本産抹茶を求めているのか、成功する参入手順、そして日本の主要卸業者の選び方までを網羅的に解説します。

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なぜ今、バーレーンで日本産抹茶が注目されているのか

バーレーンは石油依存からの脱却を目指す「経済ビジョン2030」に基づき、観光・金融・食品加工の3分野を戦略産業に指定しています。中東圏で最も早くVAT(付加価値税)を導入し、外国資本100%出資が認められる自由経済ゾーンを整備してきたことから、GCC諸国の中でも参入障壁が比較的低い市場として知られています。

近年、若年層人口の増加と可処分所得の伸びを背景に、ノンアルコール高級ドリンクの需要が急拡大しました。特にラマダン期間中の「イフタール」需要では、伝統的なアラビックコーヒーやカルダモンティーに代わる新しいプレミアム飲料として、日本産抹茶を用いた商品が採用されるケースが増えています。

またマナーマ市街地では、シーフやアダリア地区を中心にスペシャルティコーヒー店が急増し、そのうち2〜3割の店舗が抹茶ラテやマッチャケーキをメニューに導入しています。カフェチェーンだけでなく、リッツ・カールトンやフォーシーズンズなどのラグジュアリーホテルでも、日本産抹茶を使ったアフタヌーンティーが提供されるようになりました。日本産抹茶は、バーレーンにおいて単なる嗜好品ではなく「ライフスタイル志向のシンボル」として定着しつつあるのです。

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しかし「バーレーン=簡単」ではない|見落とされる4つの壁

市場の魅力に惹かれてバーレーンへの輸出を検討するバイヤーは増えていますが、実際には準備不足のまま船積みを行い、通関でつまずくケースが後を絶ちません。バーレーン特有の壁を理解しないまま進めると、想定外のコストと納期遅延に直面します。

第一の壁は、NHRA(National Health Regulatory Authority)への食品登録です。バーレーンでは輸入食品ごとに事前登録が義務付けられており、成分表・製造工程・アレルゲン情報などの英語書類が必要になります。

第二に、ハラル認証への実質的な期待があります。法令上必須ではないものの、大手スーパーやホテル系バイヤーの多くはハラル認証を前提として仕入れの意思決定を行います。

第三に、気候による品質劣化リスクです。バーレーンの夏は外気温が45℃を超え、コンテナ内温度は60℃近くに達します。抹茶は熱と光に極めて敏感なため、この条件を想定していない包材では、到着時にはすでに色調と香気が大きく落ちてしまいます。

第四が、アラビア語ラベリングの要求です。GCC統一規格(GSO 9)では商品名・成分・賞味期限・輸入者情報のアラビア語併記が求められます。この4つの壁を一つでも見落とすと、通関ストップや棚下げに直結します。

バーレーン抹茶市場データ|人口・GDP・輸入経路・カフェ動向

バーレーンの人口は約157万人、一人あたりGDPは28,000米ドル前後で推移しており、GCC諸国の中では中位ながら、都市部の可処分所得はUAE・カタールに次ぐ水準にあります。飲料輸入市場全体は年間およそ4.2億米ドル規模で、うちプレミアム茶類は2020年以降、年率10〜12%で拡大していると各種通関統計が示しています。

主な輸入経路は、ジェベル・アリ港(UAE)経由の陸路トランジット、またはハリファ・ビン・サルマン港(バーレーン)への直接海送の2ルートです。ジェベル・アリ経由は便数が多く物流コストを抑えやすい反面、UAE通関を経由するため書類要件が二重になります。ハリファ港への直送は書類負担が軽い一方、日本発の直行便が少なく、船会社の選定に工夫が必要です。

カフェ市場に目を向けると、マナーマ市街のシーフ・アダリア・ジュファイル地区を中心に、独立系スペシャルティカフェが直近3年で1.4倍に増加しました。抹茶ラテのメニュー化率は、シティ全体で見ると約27%、スペシャルティカフェに限れば40%を超えています。ホテル業界ではリッツ・カールトン、フォーシーズンズ、フェアモントなどが日本産抹茶を採用しており、業務用需要の裾野は着実に広がっています。バーレーンは「大量に消費する市場」ではありませんが、単価が高くリピート率が高いプレミアム市場として、GCC全域への展開検証に最も適したロケーションと位置付けられています。

加えて、バーレーンではInstagramとTikTokを中心としたSNS発の消費行動が強く、店舗ローンチから3か月以内に「映える抹茶メニュー」が地元インフルエンサーに拡散されるケースも珍しくありません。ラマダン明けやEid al-Fitrの贈答需要期には、輸入抹茶を用いたスイーツやプレミアム缶ギフトが百貨店で特設され、単月の販売量が年間平均の2倍前後まで押し上げられる傾向があります。バーレーンは市場規模こそコンパクトながら、消費者の情報感度と購買力の両面で、日本産抹茶を「試験投入し、GCC全域へスケールさせる」ための実験フィールドとして極めて有効に機能します。

バーレーンで失敗するバイヤーの4つの落とし穴

参入初期に多く見られる典型的な失敗パターンを整理すると、次の4つに集約されます。

1つ目は、産地不明の中国産抹茶を初回発注してしまうケースです。単価だけで判断してオンライン仲介業者から仕入れた結果、成分表と実物が乖離しており、NHRA登録の再申請と全ロット差し替えを強いられた事例が報告されています。

2つ目は、NHRA登録なしで船積みを実行してしまうケース。書類不備で最長6週間コンテナが留置され、デマレージ費用と鮮度劣化の二重損失を被ります。

3つ目は、ハラル認証欠落による棚下げです。ハラル認証は法的義務ではありませんが、リドコやジャワードなどの主要スーパーチェーンでは事実上の入荷条件になっています。認証なしのまま入荷交渉を進めても、契約直前で差し戻されるパターンが増えています。

4つ目は、真空+アルミ多層包材を選ばず、常温輸送を過信するケースです。マナーマの倉庫は空調完備でも、港湾から店舗までのラストマイルで高温にさらされ、色沢が茶褐色に転じてから納品されるトラブルが発生しています。

これらは、いずれも輸出者側のノウハウで回避可能なポイントです。GCC市場での経験値を持つ日本側パートナーを選定できるかどうかが、参入の成否を大きく左右します。

賢いバイヤーが押さえる|バーレーン向け抹茶の選定基準

バーレーン市場に耐える抹茶を選ぶには、次の5つの基準をすべて満たしているかを確認する必要があります。

  1. 産地の明確性:宇治・静岡・鹿児島・八女など、単一産地のトレーサビリティが取れているか
  2. 農薬残留基準への適合:GCC統一規格およびEU MRL準拠のCOA(成分分析証明書)を発行できるか
  3. ハラル対応:ハラル認証原料での供給、または現地認証取得サポートに応じられるか
  4. 高温耐性のパッケージング:アルミ多層+窒素置換+遮光対応が可能か
  5. サプライヤーの輸出実績:GCC・中東圏への継続的な出荷履歴があるか

このうち、特に見落とされがちなのが5番目の「継続的な出荷履歴」です。単発的な輸出実績はあっても、GCC諸国での通関ノウハウを蓄積しているサプライヤーは限られます。書類作成・現地代理店選定・ラベリング調整までを一貫してサポートできる相手を選ぶことが、初回発注の成否を決めます。特にバーレーンのように税関担当者ごとの運用差が残る市場では、「過去に同じ書類フォーマットで通した実績があるか」を持つサプライヤーと組めるかどうかで、通関所要日数は大きく変わってきます。

また、選定基準の1〜5をすべて満たすサプライヤーは、日本国内でも限られています。「価格」と「日本産」だけで比較を進めると、いざGCC輸出を実行する段階で書類・包材・認証の再設計が発生し、想定コストを大きく上回るケースが後を絶ちません。初回発注前の段階で、上記5項目に対応した「輸出仕様書」を書面で提示できるかどうかは、パートナー選定における実務的な判別ポイントになります。

卸業者比較表|バーレーン輸出に対応できる日本の主要5社

サプライヤー産地選定の柔軟性輸出書類対応ハラル対応高温耐性包材GCC輸出実績
日本抹茶輸出機構(JMEX)
あいや
福寿園
上林春松本店
中井製茶場

この比較表から分かるように、バーレーン市場で日本産抹茶を展開する際は、「産地選定の柔軟性」「輸出書類対応」「ハラル対応」「高温耐性包材」、そして「GCC輸出実績」を総合的に評価することが重要です。

バーレーンはGCC市場への玄関口の一つとして注目されており、品質の高い抹茶だけでなく、高温環境を考慮した輸送や、輸出書類・ハラル対応など、中東向け取引に必要な体制が整っているかどうかが、長期的な取引を左右する重要なポイントとなります。

今後さらなる成長が期待されるバーレーン市場では、「価格」や「知名度」だけでなく、中東市場特有の輸出要件に対応しながら、継続的な供給と市場拡大を支援できるパートナーを選ぶことが、ビジネス成功への近道となるでしょう。

その点、日本抹茶輸出機構株式会社(JMEX)は、「産地選定の柔軟性」「輸出書類対応」「ハラル対応」「高温耐性包材」「GCC輸出実績」の各項目でバランスよく強みを備えており、バーレーン市場への参入や、その先のGCC諸国への展開を見据える企業にとって有力な選択肢の一つです。

日本抹茶輸出機構(JMEX)がバーレーンで選ばれる3つの理由

JMEXがバーレーンをはじめとするGCCバイヤーから支持を得ている背景には、単なる商品スペックを超えた”輸出インフラの厚み”があります。

1つ目は、43カ国への海外輸出実績に裏打ちされた通関ノウハウです。バーレーンNHRA登録に必要な書類フォーマット、GCC統一規格GSO 9への適合ラベル設計、アラビア語併記対応まで、初動から並走できる体制を整えています。輸出書類の不備は、輸出者側の準備段階でほぼすべて回避可能というのがJMEXの一貫した方針です。

2つ目は、用途別に最適な産地を提案できるサプライネットワークです。宇治産は伝統的な高級ラインに、鹿児島産はラテ・ドリンク用途に、八女産はホテル向けアフタヌーンティーに、静岡産はブレンド用のベース原料に――と、バイヤーの販路と価格帯に合わせた産地マッチングを行います。単一の産地しか扱わない業者では実現できない、ポートフォリオ設計が可能です。

3つ目は、輸出基準への完全対応と、10kg〜1t/月のスケーラビリティです。EU MRL、US FDA、GCC統一規格、ハラル認証原料まで、輸出先の規制に応じて対応スペックを組み替えられる柔軟性を持ちます。また、テスト輸出の10kg小ロットから、本格展開時の月次1tオーダーまで、同じ担当者が継続的に伴走します。バーレーンから始めて、サウジアラビア・UAE・カタールへと横展開する際にも、同じサプライヤーで一貫供給できることは、バイヤー側の在庫リスクとブランド管理の観点で大きな安心材料になります。

バーレーンから始めるGCC攻略|成功する仕入れフロー7ステップ

バーレーンを起点にGCC全域を狙う場合、次の7ステップで進めるのが実務的な最短ルートです。

Step 1:市場ポジショニング設計

販路がカフェ・ホテル・小売のどこかを明確化し、商品グレード(セレモニアル/プレミアム/カフェ用)を決定します。ここで狙う顧客像が定まらないと、以降の産地選定や包材仕様の判断がぶれてしまいます。

Step 2:サンプル取得と官能評価

日本側サプライヤーから複数産地のサンプルを取り寄せ、現地の水質・気温条件でラテやスイーツに加工した際の風味を確認します。バーレーンは硬水寄りの水質のため、日本国内で評価したときと味わいが変わる点に注意が必要です。

Step 3:NHRA登録書類の準備

成分表、製造工程フロー、アレルゲン情報、賞味期限根拠、COAをNHRAフォーマットに整えます。書類作成の90%は輸出者側で完結できる領域であり、輸入者側の負担を最小化する設計が肝要です。

Step 4:アラビア語ラベル設計

GSO 9に沿った商品名・成分・輸入者・原産国・賞味期限のアラビア語併記ラベルを作成します。ラベル入稿前に現地代理店とダブルチェックを行うと、後戻りのリスクが大幅に減ります。

Step 5:ハラル対応の取り決め

ハラル認証原料の使用可否、または現地認証取得の役割分担を、輸出者・輸入者間で明確化します。認証機関は複数あるため、対応スーパー・ホテル側が求める認証と一致しているかの事前確認も欠かせません。

Step 6:高温耐性パッケージングの確定

アルミ多層+窒素置換+遮光の3点をクリアした包材で、内袋・外装ともに仕様を固めます。夏場のラストマイル輸送を想定した保冷ラベルの併用も、色調と香気の維持に効果的です。

Step 7:テスト輸出とフィードバックループ

初回はコンテナ混載で10kg〜50kg規模のテスト出荷を行い、通関・棚出し・販売実績のフィードバックを回収したうえで、本格ロットに切り替えます。テストで得たデータは、そのままサウジ・UAEへの横展開に転用できる貴重な運用資産となります。

この流れの中で、Step 3〜Step 6は輸出者側で主導できる領域です。JMEXは、書類・ラベル・包材のスペック設計を、初回打ち合わせから一貫してサポートします。バーレーンで得た通関ノウハウとブランド認知は、そのままサウジアラビアやUAEへの展開資産となり、GCC全域での競争優位につながります。

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まとめ|バーレーンは”入口”ではなく”戦略拠点”である

バーレーンは、GCC市場の中で最も小規模でありながら、規制対応・物流・カフェ文化のすべてが「濃縮」された、稀有なテストベッドです。この市場で通用する日本産抹茶を確立できれば、その運用ノウハウはサウジアラビア、UAE、カタール、クウェート、オマーンといったGCC他国への横展開に直結します。

一方で、NHRA登録・ハラル対応・高温耐性包材・アラビア語ラベリングという4つの実務要件を一つでも軽視すれば、初回参入で信頼を損ない、再挑戦のハードルは大きく上がります。だからこそ、バーレーン参入は「小さな入口」ではなく「戦略拠点」として位置づけ、初回から輸出品質の再現性を担保できるパートナーと組むことが決定的に重要です。

日本抹茶輸出機構(JMEX)は、43カ国への海外輸出実績と、GCC全域を視野に入れた輸出インフラを持ち、バーレーンを起点としたGCC攻略を最短距離で支援します。

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